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Blue

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作家
葉真中顕
出版社
光文社
発売日
2019-04-17
ISBN
9784334912734
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「Blue」のおすすめレビュー

BOOK OF THE YEAR 2020投票スタート! まずは2019年小説部門を振り返る!半沢直樹じゃない、もうひとつの池井戸潤作品

『ノーサイド・ゲーム』(池井戸潤/ダイヤモンド社)

『ダ・ヴィンチ』の年末恒例大特集「BOOK OF THE YEAR」。今年の投票期間がいよいよスタート! ぜひあなたの「今年、いちばん良かった本」を決めて投票してみてほしい。  ここで改めて2019年にどんな本がランクインしたのか振り返ってみることにしよう。

 2019年の首位に輝いたのは池井戸潤の『ノーサイド・ゲーム』。左遷されたエリート社員が、成績が低迷するラグビー部の改革に乗り出す物語が、働く大人の圧倒的な支持を得た。大泉洋主演でのドラマ化や、ラグビーW杯で日本代表がベスト8入りを果たした快挙も追い風となったが、やはり決め手は作家と作品の質への信頼感。「池井戸潤は裏切らない」、そんな熱い声が2018年から2年連続の首位に押し上げた。

『小説 天気の子』(新海誠/KADOKAWA)

 2位は新海誠の『小説 天気の子』。観客動員1000万人超を記録したヒット作を、監督自らがノベライズ。映像では表現しきれなかった心理描写を盛り込むことで、鑑賞後の補完テキストとして若年層の心を掴んだ。

『沈黙のパレー…

2020/9/4

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Blue / 感想・レビュー

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starbro

葉真中 顕は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、骨太の平成社会風俗クライムノベルでした。著者版、平成の『砂の器』かも知れません。装幀も哀しく美しいBlueでした。少し気が早いですが、今年のBEST20候補です。

2019/05/13

ウッディ

戸籍もなく、平成の時代を生きた1人の男ブルー。幼児虐待、貧困、外国人技能実習生、バブルがはじけた時代の闇と世相をなぞりながら、殺人事件の捜査として、第三者の証言からブルーが何を想い、何をしたかが明らかになっていく。冒頭から葉真中さんの世界に引き込まれた。闇を背負って生まれ、闇の中でしか生きられなかったブルー、彼のした事は許されないが、彼こそ時代の被害者であり、彼の優しさが起こした事件であったのかもしれない。面白かったです。

2019/09/19

のっち♬

平成と同じ寿命を生きた男と、彼を追う捜査陣の視点が交錯する構成。平成を感じさせる単語が次々と繰り出されつつ提供される情報の采配は絶妙で、堕落した大人たちの深く渦巻く闇の中、まっすぐなBlueが読者を惹きつけてゆく。終始まわりくどい説明が入る部分もあるが、持続するスピード感と構成力に唸らされる。語られる彼の背後には、貧困、無戸籍、外国人労働者の低賃金などの社会問題が浮かび上がるが、中でも焦点を当てているのは児童虐待だろう。平成のノスタルジーで片付けられない、社会の普遍的な歪みが生み出す負の連鎖がそこにある。

2019/09/16

Yunemo

平成30年間の社会裏面史と捉えて接することができました。ずっと埋もれ続けてきた現実が表現されてます。結局は格差社会がこの30年間で確立してしまった、とは言い過ぎかもしれませんが。児童虐待、今まさに現実問題として政治の世界に浸透、法改正がなされてます。もう一つ外国人労働者問題、どうにも不可解なまま施行されましたが、問題を孕んだままの施策が10年後、令和10年にはどうなっているのか、ちょっと戦慄を覚えるところもあって。最終までその存在が分からなかったブルーの生き方が必然なのか、この生き様がよく理解出来ぬまま。

2019/05/02

ごみごみ

平成という時代は、戦争のない平和な時代だった。一方で、災害やテロの恐怖、貧困や虐待、少年犯罪など様々な社会問題に脅かされた時代でもあった。そんな平成を存在しない人間として生き抜いたブルー。家族から無償の愛を受けることさえ叶わなかったブルー。それでも必死で自分の居場所を探し続けたブルーと、彼を取り巻く人々と一緒に平成の30年間を一気に駆け抜けることができた作品。新しい令和の時代では、親を選ぶことのできない小さな命が、格差社会の闇に埋もれてしまわないことを祈りたい。

2019/05/27

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