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感染捜査

感染捜査

感染捜査

作家
吉川英梨
出版社
光文社
発売日
2021-05-25
ISBN
9784334914059
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感染捜査 / 感想・レビュー

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absinthe

狙いは悪くないし感染というのはタイムリーで面白い切り口。東京オリンピック直前。コロナウィルスの代わりにゾンビウィルスが船上でクラスタ化したという設定。ゾンビ化した相手を撃ちまくるアクション作品なのだ。話題としてはabsintheの好みのど真ん中だし、吉川 英梨さんは大好きな作家だ。だが…作家にはやはり適性というものがある。終始、セリフの青臭さが気になった。

2021/07/29

しんたろー

警察ものが好調な吉川さん…「ゾンビもの?」と疑問を持ちながらも手にしたが、五十嵐貴久さんの『バイター』と比較すれば圧勝の面白さ…主人公の女刑事・由羽が正義感をかざす癖に時折そのキャラがブレるのがイライラさせられるが、それも著者の計算なのだろう。ダークヒーロー的存在の海保隊員・来栖が格好いいし、周囲のキャラも適材適所で物語を盛り上げるのに効果的。昨年からのコロナ禍を「ゾンビ禍」に置き換えた展開も皮肉が効いてて楽しめた。アクション&グロは相当に過激なので苦手な人には推薦しないが、B級エンタメ好きの方は是非!

2021/09/30

モルク

2020年東京オリンピックを目前にレストランで、そして豪華客船で感染症が…。感染すると人を襲い食べる、噛みつかれた人は同じようにゾンビ化する。警官の由羽と海上保安庁のエリート来栖がこれに立ち向かう。生存者の命を守るべきか、感染者の人権を守るべきかの選択を迫られる。ゾンビパニックといえば五十嵐貴久氏の「バイター」を読んで遠からず。似ているところがあるのはゾンビパニックだから?本作もグロく展開も早く面白かったが、主人公の由羽を最後まで好きになれなかった。

2022/05/27

海猫

お台場のレストランと東京湾上の豪華客船船内で同時発生した新種のウィルス感染症。東京オリンピック目前、未知のウィルスとの洋上での死闘が始まる!ゾンビパニックものであるが、警察小説の要素も濃い。巡査長・天城由羽が異常な事件を追う過程は不気味。豪華客船のダンスホールでクラスターが発生し、血みどろの殺戮が繰り広げられる場面は描写が生々しく呆気にとられた。日本社会の動きもシュミレートが良くできていて、皮肉も効いている。後になるほど活劇的になり、由羽と海上保安庁SSTの隊員・来栖光のアクションを楽しむ。続編にも期待。

2023/07/18

タイ子

本作はゾンビVS.海上保安庁と警察の死闘の物語。豪華客船内で起こるゾンビの発生。隔離する船に乗り込む天城由羽巡査、海保の精鋭たち。最初、苦手に感じていた由羽を次第に応援する気持ちになるのは物語の展開とそう思わせる吉川さんの手腕なのかもしれない。ゾンビも元は人間、殺していいのか?殺さなければ殺される。葛藤に次ぐ葛藤。地獄のような光景の中解決はあるのか。原因は何だったのか。コロナ禍の中、命がけで感染者を守るいろんな立場の人たちとも照らし合わせながら読める作品。来栖光のカッコ良さで読み切った感あり。グロいです。

2021/06/20

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