KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

5A73

5A73

5A73

作家
詠坂雄二
出版社
光文社
発売日
2022-07-20
ISBN
9784334914745
amazonで購入する Kindle版を購入する

5A73 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

buchipanda3

冒頭から著者らしい胡散臭さがあり、思わずニヤリとなった。フィクションは想定範囲内に収まるものだが、ノンフィクションは範囲に縛られない怖さがある。この話は嘘の話と思いながらも、派手な演出のないリアルさが一抹の疑念を勝手に呼び込む。クイズと大喜利の違いが言及されていたが、本作は正解を示すミステリではなく、予め決められた正解のないホラーということだろうか。序盤の何気ない場面からの展開の膨らみにより、どの場面でもまだ隠し事があるのではと思わせる心理的な興味の持続が巧みだった。あの人名と地名も出没。面白く読めた。

2022/11/28

はにこ

アメトーークで紹介されていたので期待していたのだが、結末が?だった。自殺者の身体に貼られた暃。暃が意味するものは?という、謎は興味をそそられたのだが。。もっとがっつりミステリーとかホラーに振って欲しかった。作者とか出てきて、うーんっとなってしまった。最近の流行りはこういうやつなの?よく分からなかった。

2023/08/10

yukaring

謎の自殺の連鎖と存在しないはずの幽霊文字。魅力的な謎にグッと引き込まれ、先が読めない展開に翻弄される大胆なアプローチのホラーミステリ。自殺者達が身体に纏う幽霊文字『暃』は読みも意味も存在しないのになぜかJISコード「5A73」として登録される不思議な文字。この文字をタトゥーシールで体に貼った自殺者が続き特殊な事件を担当する刑事部別室が捜査を開始。手がかりを追う刑事達と自殺者達の視点が交互に描かれどう着地するのか興味津々。途中語られる文字の解釈も面白くて知識欲も刺激される。話題になるのも納得の面白さだった。

2023/06/18

aquamarine

連続して現れた「暃」の字のタトゥシールを貼った自殺遺体。刑事部別室の二人はこれが連続自殺幇助や偽装殺人の可能性はないか捜査することになる…。話は二人の行動を軸に、ひたすら「暃」の意味するものや解釈を求めて進む。興味深いのでこの様々な解釈をうっかり夢中になって読んでしまったが、ここに興味が持てないと辛いかも。読んでいる途中でこれが詠坂作品であることを思い出し、もしや!となり…後半ある人物の名前が出た時点でさらに「!」となった。詠坂さんらしい一冊だと思う。私は好きだけれど、誰にでも勧められる本ではないかな。

2022/09/08

しげ

詠坂さん初読みでした。幽霊文字をめぐる歴史的な背景を含めた物語(ミステリー)と勝手にイメージしてました。事情様々有るにせよ自死モノは苦手、本編の自殺志願者達の自死理由も理解し難いモノばかりで入って来ません…富士樹海の不明者捜索回収の協力にあたっていた知人の話も思い出され少々不快、身勝手な理由を含めて作者の狙いだとしたら…嵌められた感じはするのですが…

2023/05/06

感想・レビューをもっと見る