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高島太一を殺したい五人

高島太一を殺したい五人

高島太一を殺したい五人

作家
石持浅海
出版社
光文社
発売日
2022-09-22
ISBN
9784334914844
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高島太一を殺したい五人 / 感想・レビュー

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みかん🍊

高島太一を殺害するためそれぞれ別々に彼がいる別荘に訪れた5人だったが、彼は意識を失って倒れていた、何故倒れているのか、これからとどめを刺すべきか、事故か犯罪にみせかけるべきか、様々な検証を始める5人、そんな理由で殺害をしようとするかとは思うが、石持さんらしい頭脳ゲームだった、結論はともかくとして、これを読んで彼らの殺害計画をまねをする人が現れ亡いことを祈るばかり。

2022/11/09

よつば🍀

高島太一、一体何をやらかした!?五人もの人に殺意を持たれるなんてどんだけ悪い事をしたのかとドキドキ。檜垣兵吾、須之内すみれ、中森直哉、川瀬奏音、松木真桜、同じ目的を持った五人が、群馬県の研修所に勢揃い。彼らは皆、高島太一が運営している学習塾の講師仲間。目的は同じでも、殺したい理由は千差万別。ところがどっこい、彼らが研修所に着いて目にしたのは既に意識を失い倒れている高島太一。ここから彼らの推理合戦が繰り広げられる。殺したい理由も、殺す算段も馬鹿馬鹿しくてつい笑っちゃう。悲壮感や緊張感ゼロのユーモアミステリ。

2022/10/07

えみ

凄い話だ…。高島太一をありとあらゆる可能性で亡き者としたい5人の同僚たちが話し合いと状況整理を淡々とこなしていくという、理路整然とした高島太一の死までのカウントダウン。ここに倒れた高島太一は意識を取り戻す可能性はどのくらいあるの?からはじまり、殺人を犯すか、事故死を装うか。ときて、どんな方法をとることが全員にとって最善なのか…を語り合う。その為にはなぜ高島太一は倒れているのかを解き明かさなくてはならない。普通じゃない状況下は人を狂わせるのか。結論には白黒つけてくれたが、その後の事は読者が想像するしかない。

2022/10/29

Nyah

題名から、スナイパーが出てくる話かと思えば、そんなんではなかった。高島太一は塾経営者の後継者で塾講師。彼の罪を目撃した同僚、経営者の心労を慮った同僚、彼の罪に対する復讐を目論む同僚、彼を逮捕されたくない同僚が、それぞれ彼を殺す目的で彼のもとに行ってみると、‥。塾の先生たちなので、論理的思考はバッチリ。いかに職場の名誉を守り、自分たちを守り、彼の罪のモトである彼女の罪を隠す事ができるのか。それにはコレ(高島太一)をなんとかしなくちゃね。誰か嘘をついているのか、真実なのか。面白かったです。

2022/12/07

雪紫

凶行を止めるため殺人鬼と化した教え子を手に掛けた塾講師、高島太一。彼は今意識不明で同僚5人のそばに倒れている。その5人全員が自らの犯行を目撃したことから教え子の犯罪諸共彼を葬ろうとしてたことなど知りもせず。相変わらずの妙な心理的クローズドサークルで何故か意識不明の彼を放置するか、とどめを刺すか、どのやり方がいいのかの冷静議論が狂っており、何処かシュール(入浴中の事故に見せ掛けるのは定番なのか?)。根拠はわからなくても犯人はまあ予想付くけど・・・しかし、成功体験の話が書かれるとこの後、彼らがどうなるか不安。

2023/09/28

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