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加賀美雅之未収録作品集

加賀美雅之未収録作品集

加賀美雅之未収録作品集

作家
加賀美雅之
出版社
光文社
発売日
2022-09-22
ISBN
9784334914851
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加賀美雅之未収録作品集 / 感想・レビュー

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うみ

なんと初めましてなのですよ! 加賀美作品。まったくもって歯噛みする思い。この本があまりに面白くて他作品を読みたいと渇望しても手に入ることはない……再版熱烈に希望します。本当に素晴らしい不可能犯罪の群れ。片仮名の名前が苦手な自分がその困難を乗り越えて(?)、時のたつのを忘れて一心不乱に読んだのですよ!! しかもただの片仮名名前じゃありません。耳に馴染みのないロシア名前なのです。さらに自分は歴史に疎いのですが、その困難を乗り越え(以下略)。……本当に再版してくれないかなあ。超読みたい。

2023/01/08

だるま

50代の若さで早逝された著者の作品集。「未収録」というのは、個人名義の本には入っていないの意味で、全10編中7編は既にアンソロジーに収録されている作品。だから既読の作品ばかりだったが、素晴らしい装丁のハードカバーで出してくれた事に感謝したい。発表した全ての長短編が不可能犯罪物という徹底ぶりで、私は大好きな著者だった。この作品集も密室殺人がこれでもかと出てくる。密室のトリックは殆どオリジナルで、既存のトリックもあるが、必ずアレンジしてありそのまま使っていないのが凄い。傑作揃い。早過ぎる死を本当に残念に思う。

2022/11/17

コチ吉

カーを敬愛し、その系譜に連なる日本人作家の最右翼とも言える加賀美氏の単行本未収録作品集。仮に新刊だとしたら紛れもない今年度本格ミステリベスト。外連味たっぷりのトリックは失われた古き良き時代の香気が漂う。そして歴史ミステリの風格を備えた「運河通りの少年」は、ラストに向いつつ震えを止めることが出来なかった。早世した氏の長編を読み直したい。

2022/12/01

stobe1904

【珠玉の本格ミステリ短編集】短編と中編9作の不可能犯罪を題材とした本格ミステリ集。著者の作品は本格推理に掲載された当時から愛読していたが、逝去の知らせを受け、新作が読めないことがとても残念だったことを思い出しながら、この古き良き本格ミステリの優れた秀作をゆっくり味わいながら読了した。返す返すも早逝されたことが惜しまれる作家だった。★★★★★

2023/03/25

N.蘭子

早逝された加賀美さんの未発表作品集。(未発表だけどアンソロジーで読んだ作品がいくつかあった)二階堂さんと同じくらい好きだった作家さんだったのになあ。カーへの愛あふれるシャルル・ベルトランのシリーズ、古き良き探偵ものとしても、密室に挑む本格ものとしても大好きだった・・。 あとがきを読んで、二階堂氏にも何も告げずにひっそりと亡くなられたことを知った。残念です。

2023/02/11

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