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肺魚楼の夜

肺魚楼の夜

肺魚楼の夜

作家
谺健二
出版社
光文社
発売日
2008-08-21
ISBN
9784334926236
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肺魚楼の夜 / 感想・レビュー

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ぶんこ

だまし絵のような小説でした。 確かに騙されたけど。 この騙しはルール違反というか、狡い。 もっと頭脳的な、思わずホ〜と感嘆するような騙しであって欲しかったです。 一気に読みはしましたが、読後感は爽やかとはいかない。 真理亜さんが、ずっと黙っていた理由もおかしい。 誰にも内緒というなら、手紙を見せるはずないのに? 有希さんも、その手紙を安易に他人にコピーさせるし、出版前に編集者さんはチェックしないのでしょうか?

2015/03/25

ゆみねこ

あの阪神淡路の震災から9年、神戸の「冬景楼」と呼ばれる館で奇妙な事件がおきた。1人の女性が首を絞められ、現場にいたもう1人の女性は「壁の中に住む魚の怪物が襲った」という。震災で家族を亡くした老女と女子中学生の文通をきっかけに起こった不思議な事件を追う探偵。途中で謎とされた部分は分かってしまったけど。女子高生美嶺には何だか共感出来ないし、20歳以上離れた探偵に恋愛感情って?と思いました。震災で失ったもので、心が大きく傷ついて、癒すには時間をおかなくてはいけないということだけは理解できた。

2011/08/14

ふう

「不自然な描写するなぁ」と思ってたら、やっぱりそうかw いくらなんでもこれだけ何度も不自然だと気づくよ。違和感はいいけど不自然さはミステリーとしてはダメだろー 作者の力量不足が否めない。いまいち性別不明の苗字に惑わされる暇もなかった。犯人含め登場人物の心の動きや行動がいまいちピンとこないのは私が阪神大震災を経験してないからか?(乱暴すぎる意見)この人の作品ってみんなこんな感じなのか。まあ作者のモチベーションが阪神大震災ありきだから仕方ない?のかな。

2008/10/10

でこぽん

数年前のTV番組「謎を解け!まさかのミステリー」だったと思うが、寝室の日干し煉瓦の壁の中から肺魚が飛び出してきたのを観てたまげたことがあったので、そりゃ、巨大肺魚が壁から出てきてぴちゃぴちゃと這いずり回ることもある(?)だろうと、胡散臭い話だと思いながらも、そんなことをイメージして読んだ。きっと谺健二もその番組を観ていたのね、と思って楽しかった。だってふつーは肺魚なんて知らないだろうし、誰もそんなイメージしないと思うもの。文体と雰囲気が合っていて良かった。

2008/09/27

warimachi

単作での評価ができるような出来では確かにないが、「特に……忘れる必要もないですから」(p.159)という台詞にはどうしようもなく感傷的になってしまった。

2022/01/29

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