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痺れる

痺れる

痺れる

作家
沼田まほかる
出版社
光文社
発売日
2010-04-20
ISBN
9784334927059
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痺れる / 感想・レビュー

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遥かなる想い

沼田まほかるの短編集。読んでいて気持ちがなぜか ざらざらと落ち着かず、意味もなく不快な感情が続く沼田まほかるの世界である。女性の独白の中に登場する男性は相変わらず薄っぺらで、不気味な程、世俗的である。その対比がある意味、沼田まほかるの世界かもしれない。だが、この短編集、個々の話に散りばめられた心の闇が、最後には明るい明日に向かっている..そんな終わり方をしている。

2013/08/11

文庫フリーク@灯れ松明の火

別々の9編から成る短編集。「とうとうゴンギを買った」おわり方が綺麗な『林檎曼陀羅』 もっとクラシカルでモダンな雰囲気で長編化して欲しい『沼毛虫』 タコ男の正体は予想通りだけれど、薄笑いが悪意そのもの『TAKO』 キングの『ミザリー』がちらりと浮かんだ『ヤモリ』 実際に有り得そうで不気味な『テンガロンハット』私的には、まほかるさん長編の方がインパクト有る感じです。残る未読の一冊『ユリゴコロ』が楽しみです。

2012/02/16

女性の情念が渦巻く背筋をぞわぞわさせる世界。読後感は決して良くないけど嫌いではないです。

2017/05/16

クリママ

9編の短編集。シュールというか、プチホラーというか、そこそこ気味悪く、気持ち悪い。そんな描写があっても、最後には、納得でき落ち着ける沼田作品が好きだが、それは、やっぱり、長編だからであったか。読後、どう折り合いをつけるのかわからない短編はすっきりしない。そこが狙い目だったのか。

2016/03/04

みっちゃん

読む前は、もっと女のイヤ汁全開、という感じの本を想像していましたが、それとは怖さの種類が違っていました。表面上は普通の生活をしながら、心の中は壊れてしまっている人。その悪意・執着の対象になってしまったら…一番怖かったのは「エトワール」です。姿の見えない不倫相手の妻に翻弄される女が得た結末に息を呑みました。

2012/03/10

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