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風の浄土

風の浄土

風の浄土

作家
中津文彦
出版社
光文社
発売日
2011-07-20
ISBN
9784334927691
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風の浄土 / 感想・レビュー

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ねこぱんち

平泉藤原氏の盛衰話、とてもよかった。義経の話はなくてもよかったのでは。 藤原氏の話をもっと掘り下げたら、もっと入り込めたかも。

2012/09/13

mitsuru1

11世紀、奥州平泉に突如現れた藤原三代の始祖、清衡と、平泉に先駆けて滅びた源義経の二人に焦点を当てて平和を求め、仏教と秘密の金山により人々を救おうとした奥州の支配者達の様子を描く。  作者も岩手出身の人ということで、なかなか力のはいった傑作でした。頑張れ東北。

2011/08/21

Ramgiga

初代の藤原清衡が後三年の役の戦乱の荒廃の中からの復興させてゆく話が興味深かかった。大和朝廷の属国の道を進みながらも末法の世で荒れる京都を尻目に、京都よりも平穏で豊かな国を作り上げて行く姿が、戦後の日本の復興と重なって見えた。平泉を守護する絶好の高台に、城壁ではなくあえて中尊寺を建立する精神性は、今の国民の憲法9条解釈に繋がる気がする。そしてその平泉も新たに勃興してきた武士政権に簒奪されてしまうという顚末も、今に繋がる教訓と見るべきなのかとも思った。

2021/09/18

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