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不自由な絆

不自由な絆

不自由な絆

作家
朝比奈あすか
出版社
光文社
発売日
2014-09-18
ISBN
9784334929664
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不自由な絆 / 感想・レビュー

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taiko

育てにくい子供がいることは実際にあると思うし、親子の相性もあると思います。なので、洋美の気持ちを思うと苦しくなりました。子供を愛せなかったのではなく、愛せない状況になっていたのだということが後に分かり、ホッとしました。子供を通じて知り合った友達が窮屈なのは経験済み。狭い世界なのだから仕方が無いし、だからこそあちこちでのトラブルが多発しているのだろうなと、この年になって改めて静観できるようになりました。洋美とリラが、子育てを離れてから二人の間を再び育んでいきそうなラストに、気持ちのいい読後感を持ちました。

2015/11/26

なゆ

思うようにならない子育てとママ友関係の難しさ。元同級生で同い年の子を持つリラと洋美、それぞれの目線での苦しみ。やられっぱなしの子の親と、問題児と呼ばれる我が子を嫌いになりそうな親。ちょっとした感情の行き違いや、うまく言いだせないうちに大きくなっていくトラブル。両方の言い分に、どっちがどうとは言えない。どちらも必死なのだから。幼稚園、小学一年、四年、六年と時間とともに転校して離れたりニアミスしたりしながら、子供達が成長してゆくのを見守る。ハラハラしながら読んだけど、最後は明るく終わるのでホッとできた。

2014/11/04

barabara

あ〜これはぐっとくるわ〜…。ちょっと前に読んだ「ランチに行きましょう」の薄っぺらいポップさとは雲泥の差。子供は信じられない程キラッキラして可愛くて、でもその時期から介在する厄介で有難くて何より子供と一蓮托生のママ友関係。いい時は楽しくて幸せなんだけど、こじれたり、極端な話江角マキコまで行かないとも限らない。不安定といえば本当に不安定な関係。私はあなたが苦手ですっ!と態度に表す人って必ずいるけど、子供が絡むと…辛いよね。自分だけだったら一人になっても何とか我慢できるけど。→続

2014/10/10

あつひめ

子供を持つことは、悩まない日がなくなるということだと思う。小さい頃から、小中高、そして社会人になったとしてもどこかで子供のことを気にかけてしまう。親になるって本当に大変なことなんだとこの本を読みながら改めて感じた。少しでも見栄を張りたい気持ちもわかる。ママたちの狭い世界がそうさせるのかもしれない。他人からどう思われるか、問題を起こさないでよという願いで毎日いっぱいいっぱいだった日々を思い出す。人はたくさんの選択肢の中で巡り合ったり離れたりする。小さな子供を憎んで生きることはちょっと理解し難い部分もあった。

2017/07/08

ゆみねこ

朝比奈さん初読み。予防接種の会場で再会したのは同級生。ママ友として付き合い始めたその後のあれこれ。子育て中の若い母親の気持ちが痛々しく思えるほどリアルに描かれている。リラの夫が情けなくて残念。

2015/02/19

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