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私刑(しけい)

私刑(しけい)

私刑(しけい)

作家
川中大樹
出版社
光文社
発売日
2015-02-18
ISBN
9784334929930
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私刑(しけい) / 感想・レビュー

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nyanco

発見され女性の惨殺死体、女性は過去の事件の関係者だったことが解る。現場に残されたピースマークのカード、3年前の連続猟奇殺人事件“アラストル事件”を彷彿させる。いじめ、レイプが原因で自殺、事故にあい、結果、家族までもが…、事件の原因となった犯人は、その後、のうのうと暮らし、同じ過ちを繰り返している。刑事罰に問えないなら、私刑に…アラストル事件も今回の事件にも犯人のそんな意志が見える。作品中に「板」が使われ、リアル森クマと似た点もあるが、更にリアルさがあり、警察とニュース番組のWの視点で描かれる点も、面白い。

2015/04/08

シ也

私刑がテーマの作品は多々あるが、本作はその中でも比較的読みやすい作品だった。犯人はすぐ分かるが、神奈川県警の捜査員コンビが特に良い。犯罪者の更生について論ずる立場では無いので何とも言えないが、今回の殺人犯であるアラストルの主張についてはあながち間違っているとは言えない物であると感じた。警察小説に報道を入れた作品は今野敏の「スクープ」シリーズがあるが、本作もアナウンサーたち報道の面々の動きが中々に面白かった

2016/08/11

むっちゃん✿*:・゚

[図書館本]あー難しい話だった。白黒付けられない。前科者、それも一際惨たらしく殺人を犯し尚且つ反省の色を見せていない(もしくは刑法39条を隠れ蓑に処罰から逃れた)人を狙った猟奇的殺人事件が発生する。主人公の女性2人がかっこいい。片や刑事、もう一方は女性キャスター。何となくこの2つの職業は水と油かと思いきや、元々親友であるせいか上手く融合している。こんな仕事もプライベートも両立出来る友達同士…正直羨ましい。回りを固める相棒のベテラン刑事も渋くてかっこいい。犯人は何となく目星がつくものの、面白かったです。

2018/01/10

キムチ27

何やら、装丁が大人気作品と似ているので関連つけて読んでしまいそう。偉そうで申し訳ないが、時間潰しのありきたりサスペンスだった。個人的に作中で会話を「いやあああぁ…」と表記連発のは好みじゃない。いっぺんに雰囲気が劇画の世界に翔ぶから。どちらも作品に高低ある訳じゃないけどね。小説に登場する人物の目線、心情を楽しみたい私にはブー。仲の良い女性刑事と女性キャスターがタッグを組むと言うのも納得いかない…警察とマスコミがそんな関係、おかしいでしょう。犯人、黒幕も半ばで分かってしまったし★

2015/08/01

momi

「これからあなたを裁判にかけます」報復と制裁の名のもとに前科者ばかりを狙った連続猟奇殺人事件!!殺害現場には、謎のカードが残される。これは三年前の連続殺人事件の再現なのか!?女刑事と幼馴染のニュースキャスターがタッグを組んで殺人犯を追う!と帯には書いてありますが…。そこは期待ハズレ。警察が報道に捜査状況を全て教えるわけがなくタッグを組むってほどでもないので、普通に警察小説として面白かったです!!女刑事のキャラが良くて、正義を貫く姿勢も格好良く爽やか印象をうけ、また先輩刑事「猪股」とのコンビも良かったです!

2015/03/12

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