KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

時間とテクノロジー

時間とテクノロジー

時間とテクノロジー

作家
佐々木俊尚
出版社
光文社
発売日
2019-12-17
ISBN
9784334951290
amazonで購入する Kindle版を購入する

時間とテクノロジー / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ばたやん@かみがた

敏腕のキュレーターとして、毎朝エッジのかかったネット記事を紹介して頂いている佐々木俊尚氏。本書は、その様な新しい事柄や出来事を上手く咀嚼して、第三者に伝えることの出来る彼の巧みさが遺憾無く発揮された著作だと思います。①まずは、最新のテクノロジー等の概念を判りやすい例やエピソードを用いて、解きほぐしていきます。例えば、自由とパターナリズムの両立示す「ナッジ」を説明するに辺り、男性小便器に描かれたハエのイラストを例に出す所!こうすることで、多くの男性諸氏がその「ハエ」目掛けて己が小便を放つ(1/4)

2020/11/08

タナカとダイアローグ

これからの未来はこうなる的な書籍はよくあれど、未来の認知はこう変わるのでは?という書籍は貴重なので、ありがたい視点だった。キュレーションがすごい。ストーリー(通時)より、いま(共時)のほうが優先されるという。たしかに、テクノロジーによって偏在が可能になるし、データとして過去も今も区別がつかなくなる(アーカイブ)今の気分に合っているものが善、合わないものが悪になるるという、いわば動物的な生き方が時代に合ってくるのかと。(たぶん著書ではこんな言及はしていない)テクノロジーが認知を変えるよね、そうです。

2023/12/27

DEE

このタイトルから中身を想像することは難しい。でも読むとなるほどと思える。 時間軸の中で生きているという感覚は思い込みでしかなく、我々は今この瞬間のみを生きている。そこに因果はなく、過去も未来も、全てはこの瞬間のみに存在する。そして因果からの脱却という動きはテクノロジーにより加速する。 そのことを数学や歴史、人体や物語など様々な角度から具体例を挙げて解説する。 自分の拙い説明だとエセ科学と誤解されかねないが、決してそんなことはないきちんとした内容。

2021/04/21

月をみるもの

因果こそが物語そのものであって、確率も冪分布もシンクロニシティも、因果の代替物になり得ていない。因果の鎖から解き放たれて悟りを開いた釈迦牟尼が、なぜわざわざ他の人間にその体験を伝えようとしたのか? などと考えてしまうのは、そこに理由=因果=物語を求めてるいるからなんだよね。。。

2020/02/23

teddy11015544

再読。様々な表現のアーキテクチャの開発が人類の社会認識の革命的進化の予兆を告げている。しかし時間軸を表現に含む言語や映像表現の理解では物語つまり因果論からの跳躍は不可能なのかもしれない。とどのつまり素の脳の機能の限界なのかもしれないが、AIと脳が組み合わされることで、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」で異星人の使っていた言語のような新しい曼陀羅のような表現手段を獲得すれば、まさに共時的世界観は完成するのではないだろうか。人類にこれまで宗教や科学が与えたような役割を持つ何かが生まれるのかもしれない。

2020/04/05

感想・レビューをもっと見る