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経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 (至善館講義シリーズ)

経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 (至善館講義シリーズ)

経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 (至善館講義シリーズ)

作家
宮台真司
野田 智義
出版社
光文社
発売日
2022-02-22
ISBN
9784334952938
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経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 (至善館講義シリーズ) / 感想・レビュー

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ころこ

別に経営リーダーだけに限ったことではない。社会を俯瞰してみることは、政治的イデオロギーの信念を持っているひとの思い込みも中和することができる。第1章に書かれている「全員が善意の人々」とはそういうひとも含まれる。教育的で、発見の仕掛けがある。会話体で読み易い。たぶん、あっという間に読める。「生活世界」(商店街)と「システム」(コンビニ)を使い分けて、便利さを享受していたのは良かったが、「システム」の全域化が人間を交換可能で没個性化させ、孤独にして、ひとりひとりの人間としての存在を不確かにしてしまった。誰が仕

2022/12/14

akihiko810/アカウント移行中

社会の「郊外化」により共同体がなくなり、劣化した人々が生産され、社会がますます劣化していく現代社会の社会システムを論じ、講義した本。印象度B+  社会学者・宮台のここ十年の活動の集大成か。「郊外化と孤独死問題」については本書が決定打のように思う。「社会の郊外化」には3段階あり、60年代の団地化(地域の空洞化)、80年代のコンビニ化(家族の空洞化)、90年代のネット化(人間関係の空洞化)。しかもこの郊外化には「悪人(戦犯」がいるのではなく、快適を求めてきた帰結でしかないということ。ここまでが本書中盤。

2022/11/14

こも 零細企業営業

現在の人達達の心理状態。社会の動き。それに適応出来なくて苦しむ者に不寛容な社会。持て囃される冷笑系。うん、消化不良また読もう。

2023/05/08

Tenouji

YouTube等で発言されている、最近の宮台氏の論拠が学べる内容で面白かった。優し目の文章で書いてあるので、わかりやすいが、いつものトーンと少し違う。IT技術も自分たちのために使えばいいんだけど、競争世代は、なぜか拒絶やマウンティングの道具に成り下がってしまうんだよな。

2022/05/23

たばかる

宮台社会学。生活世界に対するシステムの全域化に対し、どうあらがえるか。今回は野田氏とともに回している講義をもとにし、さらに受講生との対話もあるので説明が具体化されてわかりやすい。非人格的な<システム>に対しての共同性、共同体自治が処方箋。■ただし、「共同体」は仲間を区別するために何らかの境界を前提とする。行き過ぎれば差別になるだろうし、またテクノロジー界隈や前衛的な界隈は高所得者や高技術者になりやすい。初期状態としてこの不可避な条件を踏まえつつ境界を調整し、徐々に輪を広げていくのが得策か。

2023/02/03

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