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僕は珈琲

僕は珈琲

僕は珈琲

作家
片岡義男
出版社
光文社
発売日
2023-01-24
ISBN
9784334953584
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僕は珈琲 / 感想・レビュー

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starbro

大変久しぶりの片岡義男です。珈琲(決してコーヒーではない)に纏わるノスタルジーなエッセイ集、オススメは短編小説「謎なら解いてみて」です。何となくテイストが村上春樹に似ていました。村上春樹が真似してたりして(笑) のらくろ喫茶店にも行ってみたい。 https://kataokayoshio.com/contents/yMF8P

2023/03/04

まちゃ

タイトルに惹かれて手にした片岡さんの珈琲エッセイ。52篇のエッセイと写真、そして書き下ろしの喫茶店を舞台にした短編小説を収録。珈琲つながりで一冊書けることに、珈琲への思い入れを感じました。傍らに置いた珈琲を味わいつつの読書タイム。いい時間でした。「僕は珈琲(を注文します)」という口語の日本語を英語に直訳すると「I am coffee.」。ここから展開する日本語の英語翻訳の話は笑えました。

2023/03/05

踊る猫

ここには片岡義男のエッセンスがほぼ全て入っているな、と思う。今はもうない東京の光景・風俗に対するノスタルジアや日本語と英語をめぐるクリスプな考察、コーヒーをめぐる洗練された蘊蓄に映画や文学で見かけた印象的な一節。そういったものが片岡ならではのキザなようであざとくない、地に足の付いた文章によって展開される。読みながらタメになるところもあったし、このバラエティの豊かさが片岡のキャリアの確かさを伺わせて凄みを感じさせられた。悪く言えば「いつもの」片岡から出ていない、保守的な本であるとも言えるのだが私は肯定したい

2023/02/22

Karl Heintz Schneider

タイトルからして絶対小説だと思ったのにな。ガッツリ、エッセイだった(笑)50編以上の短編エッセイ集だが全ての話に共通しているのは、どこかに珈琲が出てくるところ。著者は無類の珈琲好きで、一日に何杯も飲むという。私も一日最低一杯は飲むので共感するところがあった。エッセイスト・小説家・翻訳家である著者、本書には映画のうんちくなどがたびたび出てくる。私より20年ほどご年配なので紹介される映画はチンプンカンプンだった。また、真ん中ぐらいに20数ページほどの短編小説が挟まれており最後まで飽きさせない構成になっている。

2023/07/01

tetsubun1000mg

片岡義男さんが「珈琲」に関する自分自身の思い出や映画、文学作品などから思いつくことを広げていくエッセイ。 片岡さんの文筆家となった歴史も語られるし、途中ではさまれる珈琲と喫茶店に関する短編小説もなかなか面白い。 映画に関する知識や引き出しの多さが現れる文章。 元々片岡義男さんの小説には、喫茶店とコーヒーを飲むシーンは大変よくあらわれるのはご存じだろう。

2023/04/02

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