少雨荘書物随筆 (知の自由人叢書)
少雨荘書物随筆 (知の自由人叢書) / 感想・レビュー
古本虫がさまよう
「横浜名物チヤブ屋の歴史」とは?「チャブ台」という言葉もあるように「チャブ」とは「食事」の意味がある。英語で「チョップハウス」というのがあって、それは簡易食堂屋のこと。その英語と「チャブ」とがミックスして、「チヤブヤ」が誕生。外国人専門の私娼窟の意味……。「近頃の古書展も大した掘出がなくなったので、昔日程開会前から詰め掛ける者も多くなくなった」と書き出すエッセイでは、「然るに」…と転じて、思いがけない貴重古書が二束三文で屑本扱いされて出展したのを一学生が掘り出し、古本ハンターも古本屋もショックを受けて…。
2019/04/11
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