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偏愛蔵書室

偏愛蔵書室

偏愛蔵書室

作家
諏訪哲史
出版社
国書刊行会
発売日
2014-10-27
ISBN
9784336058287
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偏愛蔵書室 / 感想・レビュー

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みあ

ホフマンスタールから始まりナボコフで終わる書評集。これだけでも不穏な空気が漂い始める。しかし、これはまだ序幕に過ぎない。「偏愛」というタイトル通り、この書評集の中で出会う本達は諏訪哲史の退廃と倦怠に満ちた趣味をおおっぴらに語っている。著者の一番好きな作家はプルーストと梶井基次郎である。しかし彼らが健康的に見えるくらいこの本は禍々しい趣味に満ちている。ジェネやベケット、ツェランやサド、『眠れる美女』や『O嬢の物語』。自分が不健康だと悩む人は是非読んでほしい。きっと自分があまりにも健康的だと思い直すだろう。

2019/04/03

コットン

『アサッテの人』の著者:諏訪哲史さん(師は種村季弘だったと知るとさもありなん!)による偏愛本紹介。よく知られた本も中には有るが、聞いたこともない著者の名前が書かれていて、その内容もインパクトがある。そして、正岡蓉『風船紛失記』という本の装丁装画がなんと稲垣足歩だったりと。面白い。

2019/03/23

harass

読友の気合の入ったレビュに感化され図書館で借りて読むが、すぐに返却する。これは手元に置いて所有すべき本だった。中日新聞に連載されていた書評を集めたもの。100冊の書評。今どきにこんな濃ゆい本を集めてびっくりだわ。購入して再度レビューの予定。

2016/02/24

傘緑

「慎ましく花弁を閉じる倒錯の花花…僕の狭い蔵書室から無限を夢みて開く、偏愛すべき本たち」掌編のようなほどよい短さの書評、著者は種村季弘の弟子、「ケッペンを読め。プルーストより凄いから。あれは意識の流れとかじゃない。それ以上の何かだ(種村)」師の馥郁たる薫陶を思わせるも、衒いの匂いが鼻につく、師の如き登仙の域にはまだ遠いかな?「漫画におけるグロテスクは楳図かずおが開拓し、日野日出志、花輪和一、丸尾末広によって極北へ達する…今では当の丸尾を標にして大越孝太郎や駕籠真太郎ら新鋭が健筆を揮う」駕籠までお読みとは…

2016/12/21

zirou1984

帯に刻まれた「文学の魔導書」という言葉に偽りなし。種村季弘の愛弟子である著者が紹介する漆黒の書物の数々、それは夜の籠に封じ込められた人間の業。新聞で連載されていたというのが驚きな、恐ろしく純度の高い書評集。奇書絶版問わず、1冊につき3ページで紹介されていくそれは異界への入り口であり、その呼び水として用いられる言葉は知性の刃物で研ぎ澄まされた蠱惑の呪文。もはや書評という枠を超えた、ひとつの言語藝術とでも呼べるその語り口にはひたすらに陶酔してしまう。これぞ読書という修練が生み出した、とある魔術の禁書目録。

2015/12/05

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