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ネオノミコン (ネオノミコンシリーズ)

ネオノミコン (ネオノミコンシリーズ)

ネオノミコン (ネオノミコンシリーズ)

作家
アラン・ムーア
ジェイセン・バロウズ
柳下毅一郎
出版社
国書刊行会
発売日
2021-10-24
ISBN
9784336072689
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ネオノミコン (ネオノミコンシリーズ) / 感想・レビュー

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fukumasagami

ラヴクラフトが生み出したクトゥルー神話を下敷きにしたアラン・ムーア原作によるホラーシリーズ全四巻の開幕。イントロダクションとなる「中庭」からすでに人が見てはいけないものを見てしまう不穏なざわつきを覚える。「ネオノミコン」でもアンダーグランドな世界に侵入した女性捜査官の身に起こる悍ましい体験とそこから脱出したと思いきや逆転して新たな神話の始まりを見せつけられる。神の物語の前では人の世の価値など無に帰すということか。

2022/03/05

おおた

クトゥルフ版Xファイル。そして、ラブクラフト自身が避け続けた、クトゥルフ神話と性的な表現の融合。ちりばめられるクトゥルフ神話のキーワードと、徐々に世界が信じられなくなっていく一連の描写は、「モルダー、あなた疲れてるのよ」という一言では終わらない。折しも新潮文庫『狂気の山脈にて』を読んでいたので、元ネタの履修は完璧。わずか182頁ながら、細部まで世界観に浸ってじっくり読みふけってしまいました。

2021/11/03

ハルバル

アラン・ムーア+ラヴクラフト+セックス=R20。ムーアにしてはサクサク読めるのでオススメだが内容自体はなかなか過激。「芳しからぬが昔からみんなこれが好きなんだよ」。自尊心の低下からセックス中毒に苦しんでいたFBI女性捜査官メリルに大いなる福音がもたらされるという意味ではハッピーエンド。人類全体からするとバッドエンドか?まさに「終わりにして始まり」。とにかくこれが売れないと前日譚の「プロビデンス」が刊行されない(泣)ので信者はお布施のために買おう。

2022/03/24

vaudou

アラン・ムーアもまた熱烈なラヴクラフティアンだったことは、深淵なクトゥルー世界の拡張解釈とラヴクラフトその人の思考(人種思想、セクシュアリティ)をも巻き込んだストーリー展開にみることができる。クトゥルー神話の中にさらにいくつもの神話伝承が折りたたまれていく脱構築・創造はまだほんの序章。いくらでも知識の枝葉は伸びているのだが、絵的にはびっくりするぐらい陵辱的な性描写が展開されたりと、商業誌でここまで攻めるかというくらい過激で遠慮がない。例のごとく重厚な一冊ではあるので、できれば解説が読みたいところだ。

2021/11/03

flatscan

アラン・ムーアのクトゥルー物。話はよくある雰囲気の「捜査→カルト集団→遭遇」なアレ。かつてX-ファイルで見た何かに近い印象。ラストのオチ(と言うかここからが本番?)も、別段目新しくはない(敢えて言うなら、子宮内を深海に重ねたイメージは好いかも知れない)作画的には1ページに最大4コマの勿体ない作り。その分、ページ数の割に話が進まない。あとこれ成人指定しなくて大丈夫?とか余計な心配。表面上だけ見れば、この程度の話はさんざん日本のエロ漫画その他でやってるし? 賞を取る程なの? まあ、4部作らしいので今後に期待。

2022/03/16

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