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鐘を鳴らす子供たち

鐘を鳴らす子供たち

鐘を鳴らす子供たち

作家
古内一絵
出版社
小峰書店
発売日
2020-01-23
ISBN
9784338287227
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鐘を鳴らす子供たち / 感想・レビュー

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のぶ

冒頭にNHKで制作された連続放送劇「鐘の鳴る丘」をモチーフとしたフィクションとある。自分はタイトルを知っていたが、詳しいことは知らなかったが、何故か懐かしいものを感じさせる感覚を持った。戦後間もなく始まったラジオの連続ドラマ。当時は生放送で、突如ラジオドラマに出演することになった小学校の子供たちの心情が良く描かれていた。今ではとても考えられない状況だが、復興の象徴と希望の番組として人気を得たのだろう。背景に自分たちの起こした戦争への後悔が盛り込まれていて、単に児童文学の範疇を超える作品だった。

2020/02/16

ちゃちゃ

敗戦2年後、失意の底から立ち上がろうとした人々は、ラジオの声にどれほど励まされただろう。本作は、ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』に出演することになった子供たちの群像劇。互いを気遣い衝突しながらも、物語の力によって成長してゆく子どもたち。「今日よりも、あしたはもっとしあわせに…」歌詞の一節は祈りの言葉として人々の心に深く響く。戦争で莫大な犠牲を強いられた日本。希望の鐘の音…あの頃の復興を希求する熱い思いを受け継ぎ、私たちは今、幸せな社会を築けているのか。大人になった良仁が流す涙の意味を問い続けなければならない。

2020/04/17

ゆみねこ

良書です。敗戦後の混乱期、NHKのラジオドラマ「鐘の鳴る丘」に出演することになった小学生たち。価値観が大きく変わり行くその時、大人も子供も深く傷付いていた。物語の力は人の心に響いて行く。皆さんにお薦めします。

2020/02/06

buchipanda3

戦後間もない頃にブームを巻き起こしたラジオドラマ「鐘の鳴る丘」を演じた子供たちの物語。大人でも世の中の変化に戸惑う中、ごく普通の子供たちが見せる健気な姿が心に残った。彼らは大人が思う以上に社会に敏感だ。そして憤りや諦めを内に抱え込んでしまう。現実とドラマの違いに傷ついた彼らが、大人の尺度で物事が進もうとした時、抱えていた思いをぶつけて大切なことを大人に思い出させた場面が印象的。新しい時代という言葉を胸にがむしゃらにマイクに向かった子供たち。そんな彼らの無垢な目が見た戦争の傷痕を忘れてはいけないと思った。

2020/01/26

おつぼねー

良かった。ラジオ劇「鐘の鳴る丘」をモチーフに、生活も教育も戦前と大きく変化した混乱期、悩みながら成長していく子供たちの等身大の姿が生き生きと描かれている。平和の有り難さを感じながら、特に次代を担う子供たちに是非読んでほしい。

2020/03/03

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