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女優

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作家
春口裕子
出版社
幻冬舎
発売日
2003-01-01
ISBN
9784344002883
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女優 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

有名な化粧品メーカーに勤める平川佳乃。自分を良く見せることに力を注ぐことが彼女の人生なのでしょうね。女同士のどろどろは読むと疲れるけれど、先が気になって止められません。スクールカーストって、そんなにいつまでも引きずるものなのかしら?

2016/09/05

しーちゃん

嫌な女を書くのなら、最後までそれを貫いて欲しかった。自らを「女優」と定義付け、優等生を演じる女。1番でないと満足しない女。他人と比べて優越感に浸る。何から何まで気に触る。そんな女の裏の顔が、次第に表沙汰になり、窮地に追い込まれながら、さぁどうすると意地悪な気持ちで読み進む。読者に腹を立たせるために書いたと言っても過言でないこの作品、好感が持てる人物が一切登場しない、ある意味貴重な作品だったのかも(笑)モデルとなったと思われる横浜のあの学校、災難だったね。

2021/03/05

きさらぎ

うげー!ドロドロとは違うけど、なんとも厭らしい見栄の張り合い。女三人の粘着質な感じがすごく気持ち悪い。佳乃は病的に自意識過剰で、ここまでくると滑稽ですらある。計算ずくの彼女の行動がどう転がるのか、逆効果であることに本人だけが気づいていないところがイタイ。 佳乃の変な頑張り?に気をとられ、序章のことをすっかり忘れていたけど、こうつながるのか、と驚いた。高橋に関しては、私は無理(笑)

2016/09/20

sui

大手化粧品メーカーの広報で働く自分を誇りに思っている佳乃。汚部屋から一歩でも出る時は完璧に着飾り、人より優位に立つ為ならどんな努力も労力も金銭負担も厭わない。読み始めは滑稽にも映ったその生き方が、余りの徹底ぶりに尊敬すら感じるようになってきた。・・・いや、絶対そうなりたくはないけど。無理だけど。学生の頃からその生き方をしてきた佳乃には、それ以外どう生きたらいいのか分からないのだ。それが憐れでもある。女同士のドロドロは、傍目で見ている分には本当に面白い!『女優』というタイトルに、納得の一冊でした。

2016/10/06

むぎじる

自分は人からどう見られているか?いい印象を持たれたいから、多少なりとも努力することはあるだろうけれど、そのことが第一の目標になってしまったら・・・無理を重ね続けることで自分を見失い、評価されないことに落ち込み、空しい気持ちを抱え込む女。自分の立ち位置をあげるため、弱みを握ったり貶めたりして人を利用することを選択する女。「人は人、自分は自分」ということを忘れ、暴走していく女たちの恐ろしさを感じた。

2013/07/28

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