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百万円と苦虫女

百万円と苦虫女

百万円と苦虫女

作家
タナダユキ
出版社
幻冬舎
発売日
2008-05-01
ISBN
9784344015111
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百万円と苦虫女 / 感想・レビュー

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あつひめ

映画にもなった作品だそうだ。帯で蒼井優ちゃん=鈴子と知り、読んでいる最中もそのイメージから離れられず(嫌じゃなかったからいいけど)。始まりはなんとも気の弱そうな女の子が突然の前科持ちに。心の引っかかりの「100万円」を貯めて自分を知っている人のいない場所へと流れていく。サイズの合わない手づくりカーテンが今の自分を現わしているのかもしれない。自分がしっくり合う場所を求めて。相手を傷つけないで言葉を選ぶ=自分も傷つきたくななのかもしれない。弟の切なく苦しい言葉。自分が素直になった瞬間の言葉なのかもしれない。

2013/02/02

irodori

ひょんなことから、百万円貯めては住処を変える旅に出た女性のお話です。どうあがいても人と関わらず過ごすことは出来ないんですね。「誰か」がいて「自分」が形成される。分かり合うことは困難だから言葉にする。不器用な鈴子を見てると「当たり前」を普通に出来ることに感謝ばかりです。

2014/06/15

くらげ@

(☆☆☆☆)おもしろい本でした。普通の女の子がふとしたことから前科もちになり、家に居づらくなって100万円貯めたら家をでていくことを決める。そして新しい土地に行くたびに減った分から100万円を貯めて流れていく。その土地、土地で出会う人々、そして恋。年の離れた弟との手紙。最後はまさかの結末で・・。その後鈴子がどうなったのか、まだどういう出会いをしていくのかがとても気になりました。続編でないかしら。

2012/06/17

mikea

ちょっとしたタイミングや思い込みで、思わぬ展開になってしまう・・・そんな人間の煩わしさがよく伝わってきました。何も悪いことしていなくても、世間から悪者扱いされてしまったり。ラストは切なかったです。言葉にして伝えることは大切ですね。

2009/11/21

野のこ

以前映画してたな、と気になって借りました。本の百万円札が可愛い。不器用な鈴ちゃんだけど、中島くんもそうとうぶきっちょくんでした。ドーナッツ一個で再会できてたなんて人生(未来)って不思議。「何も言えない関係になるのは不幸」考えされられました。弟の成長も気になるので続編あればいいなぁ。

2016/06/17

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