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砂上のファンファーレ

砂上のファンファーレ

砂上のファンファーレ

作家
早見和真
出版社
幻冬舎
発売日
2011-03-01
ISBN
9784344019614
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砂上のファンファーレ / 感想・レビュー

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あも

イノセント和真。2作目にして確信。この作家はホンモノだ。脱サラ父、彼を支える母、堅実なリーマン兄、飄々とした弟。表面上は穏当だった家族。しかし、物忘れがひどいと病院に行った母に告げられた余命は1週間。晴天の霹靂に彼らは初めて全てを晒し、動き出す。章毎に視点が変わるのが、バラバラだった家族を繋ぐリレーのよう。やや軽めのテイストだが、そこに確かなリアルがある。苦しみと喜びが混じる生きた感情が描かれている。ご都合主義は見たくない。一方で物語だからこその奇跡を願う。あなたならどう思う?自分はこの結末に不満はない。

2018/07/20

takaC

ハッピーエンドだから良かったものの、そこまで玲子さん(お母さん)を貶めなくても良いのではと何度も思ったよ。

2015/04/04

ゆみねこ

それなりに幸せに暮らしていたはずの若菜家。母、玲子の病気をきっかけに大きく変化してゆく。頼りないと思われた次男が良い仕事をして、長男もしっかりものでよかった。お父さんがあまりにも頼りなさ過ぎてちょっとイライラ。良いドクターに巡り会えたのは運が良かった?玲子さんとほぼ同世代の自分は、もし自分が病気になったらどうなるだろうと不安も募ります。。

2015/10/28

taiko

母が脳腫瘍で倒れた。頼りない父、真面目なだけの兄、フラフラした今どきの弟、彼らの前に露呈する多額の借金。そこからの、家族の再生の物語。…すごーく良かったです。嫌な気持ちになったりイライラしたり、前半は読みながら複雑な気持ちになりましたが、俊平の章からは一気に明るくなり、後半は、何度も目頭を熱くしていました。幸せかどうかは死ぬ時にならないと分からない、と言う母玲子の言葉にしみじみ感じるものがありました。何があっても家族が笑い合えれば、最後は幸せだったねと終えられるのだろうなと思います。

2015/11/17

ぶんこ

初早見さんでした。 最初は暗い展開で読むのを止めたくなりましたが、読後感は良いです。ただ読後感が良かったのは2人の子供達の頑張りからで、元凶を作った両親、特に父親には喝をいれたかったです。現実に立ち向かわなかった父。安易なサラ金?に逃げた母。数千万という額までいってなかったのが救いで、返済に立ち向かった浩介とその妻深雪。母の病に立ち向かった俊平。素晴らしい。素晴らしい息子を育てたのは克明・玲子夫婦なので、まぁいいか。ハッピーエンドで良かったです。

2015/11/02

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