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鈴虫炒飯

鈴虫炒飯

鈴虫炒飯

作家
又吉直樹
田中象雨
出版社
幻冬舎
発売日
2012-11-22
ISBN
9784344022911
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鈴虫炒飯 / 感想・レビュー

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優希

ピース又吉が考えた四字熟語を書道家・田中象雨さんの書で楽しむという本でした。それぞれの熟語に又吉流の解説があるので又吉辞典と言ってもいいでしょう。笑ってしまうもの、叙情的なものから意味不明だったりかなり無理矢理だったりするものまで、多彩な言葉が並びます。それぞれの言葉の書も芸術でした。全体的に孤独や絶望を感じるものが多いような気がします。「夕焼左折」「絶命読書」「自家楽園」「心中真珠」が好きです。

2015/09/15

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

ピース又吉が作った新しい四字熟語を書家・田中象雨が達筆で書く。又吉贔屓なので楽しく読む。解説や用例、例示の為のショートショートも面白い。ネガティブなものが多い様で、優しさが光るものもある。表紙の鈴虫炒飯の文字を見ると、余り上手い感じがしないが、中を見ると素晴らしい文字ばかりである。これで確かに田中象雨の名を覚えた。知的に見えて馬鹿馬鹿しい熟語もあり、飽きさせない。さすが又吉。

2013/08/21

Tonex

又吉が考えた新四字熟語を書道家・田中象雨がさまざまな書体で書き、又吉の解説やエッセイや掌篇小説を付けたもの。シュール。▼田中象雨(しょうう)はまだウィキペディアに項目がないくらいの知名度。女性。▼『夜を乗り越える』85頁によると、又吉はこれを作っていた時期以降けっこうTVに出られるようになり言葉がマイルドになった。でも、この本や『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』は、世間のことを考えず自分だけが信じている言葉を書いていて、その頃けっこう過激なことも言っていたのを思い出すとのこと。

2016/06/18

はちてん

阿呆だなぁ(ほめています)又吉直樹の創作熟語集。創作熟語って思いつきそうで浮かんでこないな。「白服伽哩」は納得!「無駄目撃」はたまにある。「絶命読書」は遭遇したい。「谷崎打擲」はその通り。意味はなんとなく推測できるかな。用例が付いていて楽しめました。灰色笑い集、パラパラ読んで面白い本。象雨の書は当たり外れあり。書くのは一苦労だったと思います。

2013/12/27

こまり

2012年の本。可笑しすぎる😅又吉が考え出した沢山の新四字熟語が意味と共に、用例、類語、対義語などで解説してある。その熟語に纏わるショートストーリーが時々あってくだらなかったり深かったり、又吉らしさに溢れていて面白い。田中象雨という書道家の書く文字も魅力的だ。(読めないのもあったけど) 又吉、とつい呼び捨てにしてしまうけどなんか好き。読み終わればあっさり忘れそうなところも良し😅

2023/05/16

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