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蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

作家
恩田陸
出版社
幻冬舎
発売日
2016-09-23
ISBN
9784344030039
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「蜜蜂と遠雷」のおすすめレビュー

恩田陸文句なしの最高傑作『蜜蜂と遠雷』! ピアノコンクールが舞台。才能とは何なのか?【「2017年本屋大賞」大賞作】

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)

 文字を追っているはずなのに、音楽が聴こえてくる。読者は時にコンサートの聴衆になり、時にピアニストにもなれる。メロディが聴こえてきたら、次は映像まで浮かぶ。聴覚と視覚が、文章に喚起される。そんな「新体験」をもたらす無二の作品だった。

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)は、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した史上初の長編小説である。

「芳ケ江国際ピアノコンクール」は、多くのピアニストが集まる著名なコンペティションだ。予選は第1次から第3次まであり、本選を含めれば実に1週間以上にわたる長丁場の激戦を得て、ピアノに人生の全てを懸けた若者たちが優勝を勝ち取る。

 本作は、その芳ケ江国際ピアノコンクールに出場した4人の若者たちを追う青春群像小説だ。

 養蜂家の父とともに各地を転々として暮らし自宅にピアノを持たない超天才少年、16歳の風間塵(かざま・じん)。

 国内外のジュニアコンクールを制覇し、自身のコンサートまで開催した経験を持つが、公私ともに支えてくれていた母の死と共にピアノから離れた「元」天才少女、20歳の栄伝亜夜(えいでん・あや)…

2018/5/21

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うんこの漢字ドリルから94歳・佐藤愛子まで! トーハン・日販しらべ2017年 年間ベストセラーまとめ

 一年を振り返るコンテンツが増えると年の瀬を感じる。有名なところでは、日本漢字能力検定協会のキャンペーンで毎年発表される“今年の漢字”や、自由国民社がユーキャンと提携して発表している“新語・流行語大賞”だろう。後者で、2017年にノミネートされた「うんこ漢字ドリル」は、まさに2017年の出版業界を代表する一冊と言っていいだろう。他にも多くの作品が出版されたわけだが、どんな本がベストセラーとなったのだろうか。今回は、出版物取次大手である株式会社トーハン(以下、トーハン)と日本出版販売株式会社(以下、日販)の二社が公表している年間ベストセラーランキングの作品の中から上位の作品を紹介したい。

▼90歳の著者が抱くウツウツとした感情が人間っぽいエッセイ 『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子/小学館)

 今年、トーハンと日販の両方でNo.1ベストセラーに輝いたのが、『九十歳。何がめでたい』(小学館)だ。本作は、『女性セブン』(小学館)で隔週連載されたエッセイを1冊にまとめたもの。著者の佐藤愛子さんは、90歳を超えてからも長生きをされているが、88歳で長…

2017/12/28

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映画「蜜蜂と遠雷」の特報映像解禁! 4人のピアニストによる演奏シーンが「イメージ通りで最高!」と話題

 恩田陸の小説を原作とした映画「蜜蜂と遠雷」の特報映像が解禁。ピアノの旋律と共に4人のピアニストが映し出される映像は、「演奏シーンへの期待が高まる」「4人のキャラがイメージ通りで最高!」と話題だ。

 石川慶が監督を務める同作は、国際ピアノコンクールに人生をかけた4人のピアニストの物語。かつて“神童”と呼ばれた女性・亜夜を松岡茉優、最後のチャンスとしてエントリーしたサラリーマン・明石を松坂桃李、音楽エリート・マサルを森崎ウィン、世界最高のピアニストの息子・塵を鈴鹿央士が演じる。

 公開された特報では、アップテンポなピアノの音色と共に4人の演奏シーンが登場。「復活の神童」「不屈の努力家」「信念の貴公子」「祝福の異端児」と、それぞれのキャラクターを表すフレーズも添えられた。ラストに映し出されているのは、波が寄せる海岸の向こうに稲妻を光らせる雷雲が浮かんでいる光景。見た人からは「松岡茉優ちゃんの真剣な表情がいい」「桃李くん子どもがいる役なんだ…!」「塵役の人がとても塵って感じでよかった」とさまざまな反響が上がっている。

 劇中のピアノ演奏を担当するのは、河村…

2019/6/30

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「あれを映像で表現できるの!?」史上初の直木賞&本屋大賞W受賞作『蜜蜂と遠雷』映画化が話題に

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)

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 原作は第156回直木賞と2017年度の本屋大賞をダブルで受賞しており、読者からは「クラ…

2018/11/3

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蜜蜂と遠雷 / 感想・レビュー

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starbro

恩田陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。当初、二段組、500P超で瞬間怯みましたが、ピアノの旋律の如く軽やかに一気読みしました。最後まで誰が優勝するのか、ワクワクしながら頁を捲りました。先日読んだ「羊と鋼の森」が静だとすると、本作は正に動(遠雷)のピアノ小説です。本作は、今年のBEST20候補、恩田陸のここ数年のMyBESTです。本作で直木賞受賞でも良いかも知れません。幻冬舎刊だから難しいかなぁ(笑)

2016/11/14

どんふぁん

2017年3月20日読了。こんな大作を読み上げたのは初めてといっていいくらい、読むのにも体力や能力が要ったようにも思います。でも読んだ後の清々しさったらない!マサルや塵やあやの若さ溢れる演奏に心打たれる連続で、本当に楽しかった。YouTubeでこの曲はどんな曲なんだろうと検索して、こんな曲をコンクールで弾いてるのかとビックリしました。曲を聴きながら読んだので、時間がさらにかかったのですが(ただでさえ読むの遅いのですが)、おかげでその曲の雰囲気がすぐに捉えることが出来て良かったと思っています。そしてその曲の

2017/03/20

しんごろ

国際ピアノコンクールを舞台にした若いピアニスト達の話なんですが、なんなのこの面白さは…!読んでるだけで、自分がコンクール会場のど真ん中に座って、ピアノを聴いている錯覚に!しかも音も聞こえてくるよ~!ステージマネージャー、調律師、審査員といった脇役陣がさらに物語を引き立て、臨場感がすごくある作品になってます(^^)クラシック音楽の知識がなくても、読みはじめたら引きこまれる圧倒的な超弩級の作品です(^-^)

2017/03/07

風眠

「きっと自分はこうなれる」とイメージできることは、叶えられる未来だと私は思っている。映像が浮かぶように具体的にイメージできるということは、そこに辿り着くまでの努力の道筋が分かっているという事だから。ダイヤはダイヤでしか磨かれないように、同等でなければ分かり合えない、孤独と孤独が共鳴する。コンクールのステージで演奏する事を目標に、ピアノと向き合い、己と闘ったコンテスタント達。きっとどこかで、彼らはピアノを弾き続けている。物語のその先を、生き続けている。コンテストの向こうにある、これから叶える未来へ向かって。

2017/11/16

OCEAN8380

恩田陸さんの作品は初めて読みましたが、素晴らしい作品でした。直木賞、本屋大賞に選ばれるわけだ。クラシックには興味はないけれど聞いてみたくなりました。風間塵君の所はとてもワクワクしながら読みました。

2018/04/03

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