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日本核武装

日本核武装

日本核武装

作家
高嶋哲夫
出版社
幻冬舎
発売日
2016-09-23
ISBN
9784344030053
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日本核武装 / 感想・レビュー

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ナミのママ

斜め読みできない内容と、持ち歩きできない単行本で、読了に時間がかかってしまいましたが、読み応えがありました。「核反対」「そうだ!」と簡単には言えなくなる、核についても世界情勢についても、考えさせられる読後です。ストーリーはタイトルどおり、日本が核を持つ、ということで一貫しているのですが、大きな視点からと個人的な思いと、思想と、歴史と、さまざまな意見が網羅されているように感じました。『力』とはなんだろうかと改めて思います。

2016/10/27

yukision

政府が知らないうちに核兵器が製造されていたとしたら…。フィクションだが尖閣での衝突など実際に起こりそうなテーマを扱っているので,そういう点ではリアルに感じたが,終盤に失速したような。戦争にならない為に,むしろこういったことにも目をそらさず,広く議論するべきなのではと思った。

2021/09/25

書斎六尺

中国は尖閣諸島領海にフリゲート艦で侵入し漁民を上陸させ、南シナ海ではベトナム軍用艦2隻を撃沈。現在海上での力は日本は中国を勝っているが、裏では核搭載ミサイルが日本に照準を合わせている。一方米国は弱体化し水面下で中国と取引をしている。中国が日本に核を使用した時、米国は自国民に犠牲を出してまで日本を守るのか。中国は米国をも核の射程内にしているのだ。米国は日本の核武装により、日本が自力で中国・ロシアを牽制でき米国の負担が軽減できると考える。が公にはできない。現実味ある世界のパワーバランス下でのシミュレーション。

2016/11/01

むう

衝撃作。高嶋さんの小説は、誰もが考えたくはないが逃れられない天変地異、それに立ち向かう政学官の主人公のシミュレーションものを数多く読了しましたが、本作は国際政治を舞台にした近未来小説であることにショックが倍加しました。想像だにしたくない「日本の核武装」を、実に科学的に緻密にシミュレートし、尖閣問題に悩む現実の日本に対する強烈な問題提起ともいうべき異色作。勿論一気読み、夜中に、モデルになった統幕議長は誰?と気になり、栗栖、田母神など過去の統幕長たちの事績をネットで調べたりと、忘れられない読書でした☆

2017/03/06

Yunemo

このスリリングさに、起こり得る事実として、のめり込めました。今現在の世界情勢、日本国の危うさ、どこかでカエル達が主張してましたが、具体的には本作品のように。組立の細部に拘らず、世界情勢の現実感に浸りましょう。ただ総理の意思決定に絡む場面はちょっと作り過ぎ。若い3人のそれぞれの愛国心、お互いを尊重し合う姿、やっぱりグローバル化って確実に浸透してます。トップの決断、官僚の日本国への憂い、存分に記されてます。国家というものは、自国の利益で動き、その国益は時間単位で変わることもある。この警鐘に改めて身を引締めて。

2016/10/02

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