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果鋭

果鋭

果鋭

作家
黒川博行
出版社
幻冬舎
発売日
2017-03-16
ISBN
9784344030886
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果鋭 / 感想・レビュー

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starbro

黒川博行は、新作中心に読んでいる作家です。堀内・伊達シリーズは、初読でした。斜陽産業になりつつあるパチンコ業界の現状が垣間見られ楽しめました。裏街道のノウハウやネットワークに長けた元刑事のコンビは強力かも知れません。堀内・伊達のコンビと一緒に大阪で食い倒れてみたなぁ!

2017/03/30

雪風のねこ@(=´ω`=)

割と懐かしいノリである。落ち零れの悪タレコンビが腐った世の中を裡から斬る。気持ちの良い位の関西弁と底力は魅力。ご時世なのか華々しさが無いのはご愛敬。関西弁が駄目ならお引き取り下さい。警察OBが絡んでくるまで忍耐かな。ま、ギャンブルなど胴元が潤う様になってるし権力との癒着は今に始まった事では無い。博打にゃ弱いけれど食い物の賭けには強く知性派の堀やん。度胸がある癖に嬶にからっきし弱い臨機応変の誠やん。中々淀んだ物語だけど中年コンビに徐々に愛着が沸いてくるのがミソである。

2017/12/30

あすなろ

パチンコ業界の闇を描く。相変わらず黒川氏の筆は、下品で鋭い。大阪を舞台に選ぶところも効を奏すのであろう。例えば、クラブへ行って、女の子にいつもはどこへ行っているかを問われ、立ち飲み屋と返すクダリ。それらを総称して、読者の鬱屈とした気持ちを晴らしてくれるのが上手い。また知らず知らずに感じている闇を晴らすのも良い。パチンコ業界の闇は、長年の悪友と経営者側から知っているので、ま、そんな感じだろうとは分かるが痛快な読書であった。

2017/05/07

R

だいぶかっこよく言うとダークヒーローなんだが、漫才みたいなやりとりで、元マル暴の刑事二人が調査員という肩書で、ヤクザのしのぎも真っ青な追い込みをかけていく物語。パチンコにまつわる悪いお金の流れがテーマになっていて、悪いやつがじわじわというか、あっという間に詰められて、次々と獲物が掘り返されていくという楽しさもあるのだが、やりすぎて、これはもうあかんのでわ、と背筋が寒くなるような危険もあったりして最高に楽しい。ドタバタコメディと騙されそうだが、実際は行き急いでいる男の物語なのがとてもよい。切ない。

2023/09/27

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

84/100点 堀内・伊達シリーズの第3弾。パチンコ業界を舞台に、相変わらずの堀内・伊達のコンビが、金の臭いを嗅ぎ分けて大暴れする物語。安定感のある面白さで、前作の『繚乱』よりスケールが大きく楽しめました。現実のパチンコ業界の裏側を抉り出し、そこに黒川さん流の虚構を織り交ぜることで、物語にリアリティを出す手法は、今作でも感心させられました。また毎度の事ながらよく食べ、よく飲むシーンも、このシリーズの魅力の一つです。今回は二人ともヤクザに刺されたが、何とか死なずに済んだので、また次作で会えるのが楽しみです。

2017/06/30

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