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私がオバさんになったよ

「私がオバさんになったよ」のおすすめレビュー

人生、折り返してからの方が楽しいってよ! ジェーン・スーとわが道を歩く8人が語る!

『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)

『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)は、『小説幻冬』(2016年11月号~2018年8月号)での連載「もういちど話したかった」に加筆・修正したものだ。

 本書はジェーン・スーさんと8人の論客との対談を収録。その8人とは、光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みね子(能町さんとは初対談)の各氏だ。

 トークテーマはとくに設けず、自由な対談だったようだが、おおよそその人の過去・現状・未来への展望等が語られている。同時にジェーンさんのそれを自ら語る場面もあり、「こんな人だったんだ」という意外な発見もある。

 ほんの少し対談の中から面白かったところを紹介しよう。

「ライムスター」の宇多丸さんは、スキンヘッドに黒いサングラスがトレードマークで、ジェーンさんとは学生時代からの知り合いだったという。対談ではその思い出話に花が咲く。「アフロに軍パン」で、女子大で浮きまくっていた当時のジェーンさんにお会いしたかった!

「山手線の新駅名称・高輪ゲートウェイを高輪にするべき」と署名を集めたことでも話題と…

2019/4/30

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私がオバさんに…なったよ! ネガ過ぎずポジ過ぎず、人生を楽しむヒントを語り尽くす!

『私がオバさんになったよ』(ジェーン・スー/幻冬舎)

 年齢を重ねることに、恐怖感を抱いたことはないだろうか? 容姿の衰えや身体が思うように動かなくなる現実は、直視するのが中々辛い事実でもある。

 そんな心境になった時、自分より年上の人がイキイキと活躍している様子を見ると、なんだか安心する。知性と品格がにじみ出る佇まいで、「若さ」だけを正義とするのではなく、さまざまな出来事を柔軟に受け止めている姿を見ると、自分も「こうありたい」とワクワクしてくるのだ。

『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)は、著者のジェーン・スーさんが「もういちど話したかった」対談相手との連載をまとめた1冊だ(能町みね子さんだけは例外で、今回思い切って声をかけられたそう)。

 光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さん…と、各界からのそうそうたる著名人が「これから先、楽しく暮らしていく手がかり」をさまざまな方向から語る。「人生、折り返してからの方が楽しいかも」というジェーン・スーさんは、一体、彼らと何を語り合ったのだろうか?

■これ…

2019/4/11

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私がオバさんになったよ / 感想・レビュー

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ウッディ

ラジオパーソナリティで「相談は踊る」の頃から聴いているジェーン・スーさんのもう一度話したかった人達との対談集。冒頭で「すっごく面白い」と自画自賛していたが、ごめんなさい、それほどでも・・という感じでした。時々、話題の展開についていけず、仲の良い友達が親戚の人と盛り上がっている横でポツンとなったような寂しさを感じた。ラジオで身近に感じていたけど、自分との共通点ってほぼないんですね。とはいえ、自殺するのは男性の方が圧倒的に多く、色んなものを背負わされているという田中俊之さんとの男性学の話は興味深かったです。

2020/05/22

美登利

光浦靖子さんの本無いかな〜と図書館で検索して見つけた1冊。スーさんはこれまで何冊か読んでいて私とは年齢も環境も違うし、それほど共感することは無かったのだけど、この本はかなり面白かったです。対談相手として、宇多丸さん、酒井さん、能町さんとの会話が特に新鮮だったわ!2~3年前の話題なので、それから色々と事情も変わったかしら?と調べてみたら能町さん結婚されたんですね。良かった〜。

2020/09/24

あっか

ジェーン・スーさんと、同年代の著名人との対談集。ていうかスーさん筆頭に皆さん賢すぎません!?今30歳をちょっと過ぎたところですけど、目の前の現実への対処に一所懸命すぎてこんなに色々主語が大きいこと(男だからとか社会だからとか)考えて生きられていません^^;初っ端の光浦さんからパンチがあって、窓の外から中を覗かせてもらっている感じでした。難しい喩えだったり分かりやすい比喩だったりの違いはありますが、問題を自分の言いたいことに的確に言語化できるのがすごいなあ。逃げ恥原作者海野さんとの対談も面白かったです。

2019/08/21

nyaoko

返却日が迫ってて急いで読んだけど、時々ハッとさせられる下りがあって、スーさんって本当に知的な方だなぁと思いました。酒井順子さん、海野つなみさんの対談は共感する部分がありました。

2019/05/20

ミエル

タイトルだけで合格、出落ちでクスッと笑わせていただいた。「もう一度会いたい」相手との対談、まさに阿川佐和子的で上手い。「貴様いつまで~」の時から寛容さアップ、年齢相応の落ち着きと独女特有の懊悩が混ざり合って刺さる事ばかり。テーマとしてはジェンダー論が中心、いわゆる「負け犬」、同年代の中での「持たざる者」の本音には悲哀もチラチラ見え隠れ、やはり同年代のマストアイテムに欠損のある自分には親近感が湧く。悩んでいないわけではない、でも自分に相応しいとは思えない。ごめんなさいと自我が拮抗する感覚、刺さり過ぎ。

2020/02/19

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