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がんばらない練習

がんばらない練習

がんばらない練習

作家
pha
出版社
幻冬舎
発売日
2019-07-24
ISBN
9784344034877
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がんばらない練習 / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

うつ病の慢性期に入った人が読むようなタイトルの本。文章を読んでいるとphaさん自身がうつ病で見られる症状が書かれているように思う。「夜になると活発に動き出す」・「刺激がある単純な食べ物を好む」・「物事を決められない」。これらはすべて自分自身が経験したことだ(自分の場合は躁うつ病だが)。「面倒くさい」と言っている言葉の裏側には実は緻密な考えが巡らされている。人目を気にして物事を完璧にこなそうとしているからこそ、「だるい」とか「しんどい」という言葉を発することで精神衛生を保っているように感じた。

2019/09/27

ゼロ

著者のエッセイです。元々は「猫を撫でて一日で終わる」というタイトルの連載を、出版にあたり、改題・加筆修正したものです。まず、本を開くと「ダメな自分を受け入れるところから始めよう」と書いてあるので、自己啓発本の香りはしますが、日常のことを綴っています。大きく分けて3つの章があり、コミュニケーション・生活・人生をがんばらないとなっています。著者が40歳なのもあり、適度に大人になり、適度に処世術を身に付けているので、ネガティブなことを書いても絶望感はない。寧ろ、閉塞感がある。共感できるひとは共感しやすい。

2019/10/12

Tsuyoshi

何だか自分と似ている部分が多くて共感できる。肩の力を抜いていい意味で適当に生きれるようになりたい。

2019/10/10

のんぴ

完璧にやって最大限の効果を得ようと考えすぎて、やる前から疲れてしまうのかな。人は完璧にはできないし、多少なりとも人に迷惑をかけて生きていくものだし、失敗しながら経験値を積んでいくものなのに、なまじっか学生時代に出来がよかったばかりに、期待値が上がってしまったのかも。頑張るとへとへとになってしまうから、がんばらない練習をするのですね。人の目を気にしすぎるのは日本人にありがちなこと。幼児期には、失敗した時や、人と違うことをやった時こそ、成長のチャンスととらえるような教育が重要なのではと思う。

2020/02/19

マレオン

「だるい」みたいなネガティブさを開けっぴろげにしたエッセイ集。人の、あまり周囲に知られない良さの一つに、「プレッシャーを与えない」ということがあると思う。筆者はただ、自分の感じたこと考えたことを、つれづれなるままに書くだけ。他人に意見を問うでもない。ただ「こう思うんだよねー」と言うだけ。サバンナで共生する動物たちのように、互いに何を正当化するでも求めるでもない。そんな筆者の「投げっぱなし」な姿勢・人柄が感じられ、それが不思議と心地よい。 一話一話はすぐ読み終わるし、寝る前の読書にオススメ。

2020/01/09

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