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また明日

また明日

また明日

作家
群ようこ
出版社
幻冬舎
発売日
2019-09-19
ISBN
9784344035089
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また明日 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

う〜ん、なかなか深いお話でした。十代や二十代で読んでたら、そんなにもココロに響かなかったと思います。昭和30年に生まれた五人の幼なじみが東京五輪、アポロ11号の月面着陸、グループサウンズやちびまる子ちゃん、2000年問題や東日本大震災を経て、平成の終わりを迎え、それぞれが環境の異なる還暦を過ごし再会します。人生山あり谷あり、勝ち組負け組と色々ありますが、本作の人物達のようにトキがきて過去のことも流せるようになり、「そんなコトもあったなぁ」と軽く振り返れるようになれたらいいなと。人のつながりって大切ですね。

2019/11/06

のぶ

軽いながら、ポジティブで楽しい小説だった。登場人物は、ヤヨイ、タカユキ、ユリコ、カツオ、マスコの5人。始めから全体の4分の3は、章ごとにそれぞれの人物の人生が語られる。そして終盤の100ページ程度で、子供時代の一時期を共に過ごした同級生5人は、還暦を過ぎて再会を果たして、ミニ同窓会のようなことを開いて、それぞれの出来事を交歓しあう。こんな構成の作品だが、東京オリンピックから始まって、東日本大震災まで節目の出来事が込められているのもノスタルジーを掻き立てる。作中の欠点もあったが、気楽に読める一冊だった。

2019/11/29

よつば🍀

「ヤヨイ」「タカユキ」「ユリコ」「カツオ」「マスコ」「再会」6話で構成された物語。時代は昭和30年から平成の終わりまで。小学校を共に過ごした5人の男女の人生模様が描かれている。ここ数年はギスギスした作品が多かったけれどこちらは昔の群さんの作品にあったほのぼのとした雰囲気が多分に感じられて気持ちの良い読書時間だった。人生にはいくつもの岐路があってその度に選択を迫られ成功したり時に失敗したり、嬉しい事・悲しい事を経験しながら大人になる。自分の小学校時代から今までの人生を共に振り返りながら読めた味わい深い作品。

2019/10/29

ゆみねこ

良かったです!我が身と同世代の5人が還暦を過ぎて再会。それぞれの人生は思い通りにならないことが多くても、「また明日」って言える仲間が居ることは素晴らしい。

2019/11/28

nico🐬波待ち中

子供時代の同級生との再会。しかも還暦過ぎの、人生の酸いも甘いも知り尽くした大人たちの50年ぶりの再会は、恥ずかしさや懐かしさが複雑に混ざり合った楽しいもの。若い頃はもちろん還暦を過ぎた今でさえ、思い通りの生き方をしている訳ではない。人生の節目節目で悩み、悔しくて泣いたことも多々ある。それでも懐かしい同級生たちと顔を合わせ笑って話せる彼らがとても羨ましい。いい年をしたおじさんおばさんも、一気に子供に戻って共通の思い出話が笑ってできる。それが素敵なことだとしみじみと思うのも、私が年をとった証拠なんですよね。

2022/03/06

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