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信長、天を堕とす

信長、天を堕とす

信長、天を堕とす

作家
木下昌輝
出版社
幻冬舎
発売日
2019-11-27
ISBN
9784344035355
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信長、天を堕とす / 感想・レビュー

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starbro

木下 昌輝は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『 恐怖』と『強さ』をテーマとした織田 信長の連作短編集、悪くはないですが、少し読み応えに欠けます。著者には長編で勝負して欲しいと考えています。次回、同時刊行 天野 純希の『信長、天が誅する』を読む予定です。

2019/12/15

いつでも母さん

ほぅ・・悩むねぇ信長。強さとは、怖れとは、自分を信じるとはーこんな信長もあったかぁが正直なところ。勝手に信長像を結んで生きてきた私には意外というか何というか・・ではあるものの、木下さんが本能寺の変までを読ませてくれた。直近で違う光秀を読んで、今またこんな光秀が。作家って凄いです。天野作家の『信長、天が誅する』も読まねば。それにしてもやっぱり信長は面白い人物なのだなぁ。

2019/12/20

旅するランナー

桶狭間、浅井朝倉戦、長篠の戦い、比叡山焼き討ち、本能寺の変...一連の流れの中で、岩室長門守と森乱だけが信長に目指すべき道を指し示すことができる。そして、本当の強さを追い求め、恐怖心を得るために神に成り代わろうとする信長が凄まじくカッコいい。信長ファンも納得でき、明智光秀も存在感を示す、疾風怒濤の一作。

2020/01/06

修一郎

他人に興味がなく自身を神と称したとされる信長が,松平元康,お市,光秀らをどう思っていただろうかが描かれていその解釈が面白い。垣根さんの「信長の原理」が信長の気質面から人間性を描こうとしたのに対して,こっちでは局面でどどんな判断をしたかで表現しているので小粒な感じだ。本能寺の変の一因が光秀との人間関係にあるという解釈がユニークだ。極端に言葉が少なかった信長の心のうちを描いてみようというという木下昌輝さん版信長記であります。

2020/04/18

yoshida

天野純希さんの「信長、天が誅する」と対を成す作品。この作品では信長の視点で物語が進む。天野さんの作品を補完し、信長の発した言葉の意図が分かります。信長は恐怖する相手を求め武田や本願寺と戦うが屈せず、遂に天と対峙することを選ぶ。その結果として総見寺が現れる訳ですね。対で読むことをおすすめする作品。序盤に登場した岩室長門守は初めて知る。同盟する水野家の勢力が序盤は以外に大きかったこと等、新発見もあります。信長も楽に勝ち上がった訳ではなく、運も味方していた。天に歯向かう信長を運が味方する。興味深い作品でした。

2020/03/07

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