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茶聖

茶聖

茶聖

作家
伊東潤
出版社
幻冬舎
発売日
2020-02-20
ISBN
9784344035690
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茶聖 / 感想・レビュー

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W-G

面白かった。利休は武人ではないので、戦場面は必然少なく、武将の生涯を追う形式の時代小説とは、肌触りに違いがある。二畳半の狭い茶室で繰り広げられる、言葉の裏を読み合うような、息詰まる駆け引きの様子が醍醐味。丿貫や山上宗二といった、他の茶人の価値観との対比が随所で活きており、さらに秀吉流の侘びが持ち込まれることで、物語が一層華やぎ盛り上がる。あまり良く描かれていない秀吉だが、抜きにしては語れない存在感。表裏の関係を活写することには成功しているのではないだろうか。三成の台頭ももう少し焦点あてて絡めて欲しかった。

2020/04/13

鉄之助

千利休の愛弟子・山上宗二が、秀吉に耳や鼻を削がれたのは、なぜか? 長年モヤモヤしていた謎が、すっきり腑に落ちた。利休の目の前で、宗二が磔刑に処されるそのシーンが、リアルに壮絶に迫ってきた。伊東潤の作り出すドラマに息をのんでしまった。師の利休自身も、秀吉に死を宣告される。何度も助命の機会がありながら、あえて死に臨む。結果、「茶人としての永劫の命」を得た利休。500ページの大作もあっという間に読み切り。心、動かされっぱなしの1冊だった。 伊東潤さん、マジで直木賞を狙いに行ったかな?

2020/04/03

starbro

伊東 潤は、新作中心に読んでいる作家です。千利休の物語は、何回か読んでいますが、著者ならではの解釈、ここまでの政治力があったということでしょうか?尊師と呼ばせてる当たり、茶の湯教の教祖のような感じでした。千利休ならではの本能寺の変の解釈も興味深かったです。そろそろ本書で直木賞でも良いかも知れません。 https://minowanowa.com/362 伊東 潤の公式サイトは充実しています。 https://itojun.corkagency.com/works/chasei/ 5月は、本書で読了です。

2020/05/31

旅するランナー

千利休と豊臣秀吉による天下統一への道。世の静謐を導くため、茶道を武器に影の実力者として権力を操る姿が爽快です。現世と心の内の両面であてどない戦いを続ける。茶道の力をここまで描いた作品は初めてでしょう。歴史の裏側を力強く描ききった力作です。ただ、世の静謐という言葉を使い過ぎて、この小説の侘び具合のお茶を濁しちゃってるのが少し残念です。

2020/05/06

修一郎

「茶の湯で秀吉に挑んだ利休物語」は伊東さんにとっては二作品目で山本兼一「利休にたずねよ」からなら3冊目なので,出がらし作品だったらいやだなと思って読み始めたら,これがもう断然面白いのだ!千利休が死を賜った木像不敬事件と売僧行為事件に対してもなるほどと思わせる解釈だ。晩年の秀吉がド派手な茶会を何度も催したその政治的意図がきちんと描かれていて,大枠こういうことだったんだろうなと納得させられる。晩年の醜態極めた秀吉に最後まで盾突いた千利休の生き様,堪能しました!「天下人の茶」よりこっちの方が全然いいと思う。。

2020/07/16

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