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片見里荒川コネクション

片見里荒川コネクション

片見里荒川コネクション

作家
小野寺史宜
出版社
幻冬舎
発売日
2021-05-26
ISBN
9784344037908
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片見里荒川コネクション / 感想・レビュー

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ちょろこ

良かったな、の一冊。最適な言葉が浮かばない。ただひたすら良い物語を読んだな、良かったな感でいっぱい。75歳の老人と22歳の青年、歳の差大きい同士の関係は良いな。歳を重ねた人生経験豊かな年長者が若者に贈る言葉はどれも嘘偽りがないから良い。素直に聴ける。酸いも甘いも経験してきた年長者同士の関係も良いな。近くにいても遠くにいてもほっとけない、ほっとかれない仲って良いな。シンプルな会話のキャッチボールから溢れる優しさ温かさも良かったな。ラストシーンは涙ひとすじ。踏み出す一歩、それはいつだって人生の大切な一歩。

2021/08/08

のぶ

この本には前編があったのですね。特に問題はなかったけど。作品では二人の人物が登場し、章で交互に描かれていく。一人は22歳の田渕海平。寝坊で卒論を出しそこね、留年が決定する。もう一人は75歳の中村継男。弟分に頼み込まれ、「オレオレ詐欺」の受け子になってしまう。二人の共通点は片見里という土地の出身である事。東京から電車で3時間以上かかるところ。各章では二人だけの群像劇の印象も受けるが、ある時に同郷であること以外接点がなかった二人が出会い、一つのドラマが繰り広げられる。二人の個性と頼りなさが面白かった。

2021/06/14

おしゃべりメガネ

相変わらずテンポの良さが抜群の小野寺さん作品です。タイトルにあるように片見里を舞台にした作品で、関連作『なまぐさ〜』と繋がりはありますが、こちらだけ読んでもそんなに影響はなさそうです。でも、やっぱりできるなら前作を読んでから、こちらを読むほうがずっと楽しめると思います。さすがに75歳のじいさん「継男」の会話のセンスやテンポには若干違和感を感じましたが、まぁそこはご愛嬌ということで。やはり'なまぐさ坊主'「徳弥」さんが登場してから、グッと話が盛り上がります。もちろん相棒のアノ人やアノ人もちゃんと登場します。

2021/08/08

kotetsupatapata

星★★★☆☆ 最近の小野寺さんの話に出てくる主人公はかなりの割合で“ポンコツ”が多い気がします。 本作の田渕海平も、二度寝して卒論の締切に間に合わず、留年&内定取消というすこぶるアホっぷり。 そんな海平が祖母の頼みで旧友の中林継男を探し出し、そこから始まる不思議な縁。 中盤まではいつものように淡々と進みましたが、ラストで継男が若い海平に感化されたのか、友人の世話を焼き、自らの淡い思い出の君とデートらしき事をする行動力には恐れいりました。 75歳まだまだ枯れるには早い‼️

2021/12/08

やっちゃん

海平と継っち。お互い孫ほど歳が離れているのに普通に付き合えてしまうのが素晴らしい。海平はタメ語の使い方が絶妙にうまい。小野寺さん納豆もずく好きね笑。私も朝はこれにしてみようかな。

2022/10/12

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