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まだ人を殺していません

まだ人を殺していません

まだ人を殺していません

作家
小林由香
出版社
幻冬舎
発売日
2021-05-26
ISBN
9784344037953
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まだ人を殺していません / 感想・レビュー

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しんたろー

尊敬していた姉は早世し、その夫が殺人犯として逮捕され、甥っ子の良世を預かる事になった翔子…「家族とは?」という大きなテーマに、被害者家族&加害者家族、いじめ問題、ネット社会の功罪など社会性をいつもながら盛り込んだ著者らしい内容は、今回も重いのにグイグイ読まされる。それは翔子の心情を丁寧に描いているのと、良世がミステリアスで哀しい存在だからだろう。「自分なら?」と考えさせられ、胸に迫るシーンも多く、台詞選びの妙と構成の巧さも光っていた。ミステリ要素は決して強くはないが、丁度良い塩梅になっていて楽しめた。

2021/07/16

nobby

人殺しの父親を持つことで“悪魔の子”と呼ばれ、また出生とともに迎えた喪失から“人を不幸にする”など責め立てられ…その痛々しい仕打ち故か、あるいは器質なのか、人に動物に対する残虐行為は目を覆うばかり…それでも彼は『まだ人を殺していません』それは確かだ…直接も間接も問わない誹謗中傷に憤りつつ、一方で「この世界に同じ気持ちを抱えた仲間がいることを忘れないでください。」と寄り添う存在があることにホッとする…生まれてくる子に罪や選択肢はないのだから、少なくとも「あなたに出会えてよかった」と思える時代であって欲しい…

2021/07/03

ムーミン

人を育てること、理解すること、そのために必要なこと。いろいろなことを考えさせられました。涙腺が緩んだり、胸が締め付けられたり。中盤からの展開は、このまま終点かと思いきや急降下するような、まるで暗闇の中を疾駆するスペースマウンテンに初めて乗ったときのような感覚でした。

2022/02/23

吉子

人を殺した殺人犯の子供を、偏見なしに見守り育てる・・私ならできるだろうか。ちょっとした行動と表情が異なるだけでぞっとする、描いた絵に猟奇的さを垣間見る、不自然な丁寧言葉、そんな中で子供を信じるどころか、疑ってしまう自分がいた。親から「不幸を呼ぶ子」と罵られ、生まれてきた意味を見いだせなかった少年。これからは翔子からの愛を受けて人に危害を加えない大人に成長してほしい。

2022/01/22

とろとろ

事故で娘を失った過去を持つ主人公は、同年代の亡き姉の息子を預かり育てることに。お互いに大切な人を失った母と息子が真の親子になるまでの葛藤の日々の話とな?。親の愛情を知らず頼れる人も無く自分で自分を守らなければいけなかった息子がやがて再生し普通の親子として成長することが出来るのか。大人も子供もそれぞれの利害関係があるが、それを解きほぐして楽にしてくれる友達や児相の人達が回りに居てくれたことが、よい結果につながったのだと思う。善の気持ちだけで生きていけるような社会ではないが、なんとか穏やかに過ごせますように。

2021/10/06

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