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CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術

CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術

CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術

作家
原田マハ
出版社
幻冬舎
発売日
2022-10-26
ISBN
9784344039049
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「CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術」のおすすめレビュー

卒制で下位評価だった『裸体美人』が重要文化財に! 天才画家たちのエピソードが面白い! 原田マハ氏の初心者にも優しい、名画鑑賞術

『CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術』(原田マハ/幻冬舎)

 原田マハ氏という小説家の経歴は異色である。美術に精通した彼女は、ニューヨーク近代美術館、馬里邑美術館などに勤務し、キュレーターとしても活躍。2005年に作家としてデビューし、美術に関する該博な知識を活かした小説を書き続けている。彼女の小説には、ゴッホやピカソ、アンリ・ルソーなど、実在した画家が度々登場することで有名だ。

 そんな原田氏の最新刊『CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術』(幻冬舎)は、18名の画家の生い立ちや作品の特質、当時の歴史的背景などを、軽妙な筆致で綴った一冊。ジャン=フランソワ・ミレーからクロード・モネ、サルバドール・ダリ、東山魁夷、草間彌生までをカバーしており、その射程の長さからして魅力的である。

 18名の画家の経歴を見て驚いたのは、存命中に評価された画家が非常に少ない、という酷薄な事実だった。例えば、モダン・アートの父とされるセザンヌは、写実的な表現が流行った時代にありながら、その真逆を行く独創的な作風を貫き、正当に評価されなかったそうだ。そうした、…

2022/12/3

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CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術 / 感想・レビュー

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starbro

原田 マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。WOWOWの番組「CONTACT ART」の書籍化、素人向けなので、今後の参考にしたいと思います。残念なのは、この1/9に本書に登場する島根県立美術館の傍にいながら、足を運ばなかったことです。 https://www.gentosha.co.jp/book/b14621.html

2023/01/11

KAZOO

最近原田さんの美術関連小説にお目にかからなくなっているのが不満ですが、たまにはこのような本で目の保養になるのもいい感じです。紹介されている絵画がすべて原色で収められていてそれを眺めているだけでも気持ちがゆったりするような感じです。ところどころに収められている「CONTACTの心得」が気が利いていていいですね。私はここに紹介されている絵画は結構現物を見ているのですが、再度鑑賞したくなりました。

2024/01/31

trazom

日本の美術館が所蔵する名作が紹介される。ミレー、クールベから、白髪一雄、草間彌生まで全18点(半数以上が20世紀の作品)。各章の最後は「今回、○○(画家の名前)とコンタクトして、私は「**」というメッセージを受け取りました」との文章で締め括られる。「私がアートを見る時に最も大切にしたいのは、何の知識も情報もなく、素直に向かい合ってコンタクトすること」だとする著者。でも、より深い理解のために、作品の背景などをさり気無く解説してくれるのが原田さんのニクイところ。絵画と向き合うことの豊かさを実感する至福の一冊。

2023/06/15

シナモン

マハさんと一緒に名画鑑賞の旅をしているようだった。美術館で名画からマハさんはいろんなメッセージを受け取ったんだな。自分は今まで頭で作品と接していたような気がする。これからはもっと心で鑑賞しよう。「誰にも見られないアートは、アートでなくなってしまう。」もっと美術館へ行こう。島根県立美術館、山梨県立美術館にはぜひ行ってみたい!

2022/11/13

まちゃ

「見に行くこと」が、作品を守り、次世代に伝えていくことになる、と訴える、マハさんのアート愛溢れる一冊。美術館で名画鑑賞したくなります。アートに触れて「美しい!素晴らしい!」と感動できる感性を磨けたらと思います。仕事でもプライベートでも自分なりの美意識や行動規範を持っている人は強いと思うので。/【気になった作品】萬鉄五郎《裸体美人》、小磯良平《洋裁する女達》、東山魁夷《白馬の森》

2023/01/02

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