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依存 (幻冬舎文庫 に 8-1)

依存 (幻冬舎文庫 に 8-1)

依存 (幻冬舎文庫 に 8-1)

作家
西澤保彦
出版社
幻冬舎
発売日
2003-10-01
ISBN
9784344404472
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依存 (幻冬舎文庫 に 8-1) / 感想・レビュー

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W-G

ボリュームもあり満足度高め。ただ、ボアン先輩とタカチの会話なんかでグッとくる場面もあるけれど、ボアン先輩のキャラ造形の良さに負うところが多く、タカチがかっこよく描かれているようには私は思えなかった。ラストの対決シーンも、頭脳戦でバチバチではなく、悪く言えばただ強気に出てみただけのこけおどしだったり。そこはミステリらしく過去の犯罪の物証を提示して、おとなしくしてないと刑務所行きだよ、的な論戦くらいは見せて欲しかった。タックとタカチが狭い世界で傷を舐めあうような危うい関係になりそうな気配も微妙に感じてしまう。

2017/12/05

nobby

タック&タカチ⑤「そういうことなんだろうさ、きっと。いや、おれは何も知らないけど」いや、ちょっとスゴかった!まずはラスト衝撃な女の闘いに怯える…そこに導く展開がまたヤバい!もう酒浸りな面々が繰り広げるたわいない推理合戦が圧巻!マンション裏口の小石の謎に老婆の幽霊、犬ネグレクト未亡人、無被害連続少女誘拐などの解明に夢中になっていたら、何が何が一つも残さず全部繋がって驚いた!同時に章間で〈ホームカミング〉として語られるタックにまつわる過去は壮絶で痛い…『依存』その悲哀の根本を示すタイトルから零れる余韻は重い…

2023/01/04

ダイ@2019.11.2~一時休止

匠千暁その6。本作ではウサコが主人公。いろんな謎に絡んでくる依存の問題。途中まで重い展開で進むがイイ感じの終わり方でよかった。

2015/09/09

セウテス

【タック&タカチ シリーズ】第6弾。今回はタックの過去が明かになる、シリーズ第1部完結という雰囲気の作品です。物語はいつものメンバーで、それぞれの謎をディスカッションしながら明かにする、ディベート型推理がシリーズの特徴です。今回はそれに加えて各章の間に、タックがタカチに自分の過去を打ち明ける場面に、窓越しに居合わせてしまうウサコの視点で描かれるパートが在ります。どの謎もいつも通り、意外な結末を導きだす面白さがある上に、今回は後に伏線として存在する事に驚きです。最後に、依存というテーマが浮かぶのは見事です。

2021/09/16

aquamarine

タックとタカチの話を盗み聞きするような形になってしまったウサコ。話はそのウサコ視点で数日前からそこに至るまでを振り返る部分とその場との交互に進みます。途中小さなたくさんの事件に対し推論を闘わせていくのはいつものことなのですが、読み終わってみるとそれらが決して独立したものではないこと、視点がウサコでなければならなかったことなど名作と言われる所以に納得しました。現在のタックを作った過去の出来事は重すぎるのですがラストの展開が見事でほっとします。読後タイトルがずっしりと響いてきました。

2015/09/07

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