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闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

作家
梁石日
出版社
幻冬舎
発売日
2004-04-01
ISBN
9784344405141
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闇の子供たち (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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chimako

幼児性愛に耽る大人のおぞましさと性の道具にされた子どもたちの痛ましさが、これでもかと描かれる。平気で子どもを売る親。その銭で冷蔵庫やテレビを買って悦に入る。親孝行な子どもを持って幸せだと言い切れるその精神は壊れているとしか思えない。恐怖で縛り付け〈調教〉される子どもたち。その子どもを買う白人や日本人。性器にホルモン注射されおもちゃにされた果てに血を噴いて死んだ少年=11歳。買い取った奴らに犯され客を取り続け、挙げ句の果てに臓器を売られる少女=8歳 これは小説であるが全てフィクションだと言い切れるのか。

2017/01/06

たきすけ

幼児売春・児童売買を主テーマにした本作「闇の子供たち」眼を背けたくなるような性描写と周囲を取り巻く非人道性から始まるこの物語は一体どこまでが真実なのか? 全てが本当ではないにしても半分程はもしかしたら、、と思うと気分が沈む。読んでいて最も辛かったのは生活の為売られた女の子が散々身体を使わされた挙句エイズに感染し、ゴミ山に捨てられ最期に実の父親に燃やされてしまう話。このようなepの氷山の一角から現れる大きな問題提示にどのように向き合うべきか? 考えさせられる一冊です。

2016/08/03

高宮朱雀

ページを繰りながら、悍ましさに何度も手が止まる。読むのを放棄したくなるほどだったが、無知である事の残酷さに負けたくはなく読了。 撮影するに当たって過去に様々なトラブルが起きており、命の危険さえあったらしいこの作品。手を引いた関係者もいたというし、今回は公開に当たってタイのイメージを著しく貶める内容という理由で待ったが掛かったり、年齢制限を設けたとも聞く。自国に恥じるべき事がないのであれば、寧ろ堂々と公開を認めれば良かった訳で、暗部が透けて見えるような後味の悪さがいつまでも纏わり付く。

2019/07/08

みゃーこ

「グローバル化の中で貧富の格差がますます二極化していく時、貧しい国の生活を支える闇経済を駆逐することはその国の崩壊をもたらすことさえあるが、かといって健全な経済を運営できる保証もない」貧富の格差が産んだ最も過酷な絶対的貧困の現実の弱肉強食をただ目の前の生存のみ、ただそれだけしか捨てるものがないという状況の絶望的な地下組織。生理的な反応、研ぎ澄まされていく洞察、暴力。持たざる者を犠牲に成り立つ歪んだ社会構造。目をそむけたくなるような描写。見えない闇を見える場所へ引きずり出すことに挑んだ作品。

2015/05/12

青色夜ふかし

イスラエルの学者ユヴァル・ノア・ハラリは歴史上過小評価してはいけないものとして、人間の叡智と、人間の愚かさを挙げている。醜い人間の欲望が描かれた。無力感。この作品全体に漂う。「ヤイルーンは生きたまま腐ってゆく」「子供は生きたまま臓器を取られる」●タイで行われている人身売買や幼児売買春の事実を元にしたフィクション。日本なら小学生くらいの年端もいかない子供達がターゲットとなっている。原因は、ペドファイルと呼ばれる幼児性愛者の買春、先進国への臓器提供、奴隷労働、である。グロテスクな描写に吐き気を催した。

2018/08/17

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