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檸檬のころ (幻冬舎文庫)

檸檬のころ (幻冬舎文庫)

檸檬のころ (幻冬舎文庫)

作家
豊島ミホ
出版社
幻冬舎
発売日
2007-02-01
ISBN
9784344409224
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檸檬のころ (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

とっても良かったです♡タイトルの『檸檬のころ』がしっくりきます!甘酸っぱく切ない「あの頃」に戻される*豊島ミホさん本当に大好き♡地味な人なりの青春を描きたかったとのこと。普通の人々の青春を豊島さんの瑞々しい文章で、きらきらと輝かせる♬大切な瞬間を描かれるのが本当に上手い‼︎友情、初恋のお話に感涙し、自分の中高生の頃の事を思い出しキュンとしたりしました♡お気に入りは『金子商店の夏』『ルパンとレモン』『ラブソング』『雪の降る町、春の散る花』。金子商店の大田くん、ラブソングの辻本くんいいなぁ♡素敵な連作短編集♪

2017/05/06

Shinji

東北の高校を舞台にした連作短編集。とはいっても学生ばかりが主人公ではない部分が、甘さでも苦さでもない落ち着く邂逅になっている。 「こんな友達で、ごめんね。」と言ったサト、それを受け止める橘の関係が物語る「底辺」って思いたくなる青春。秋元さんの想いの先回りも、西君の乙女心も、白田さんの空回りも、全部ひっくるめて、かけがえのない日常。北高生じゃないけど、JKじゃないけど、瞬きするだけで焼き付ける事が出来た当時を思い出し、懐かしく共感できました。やはり豊島ミホさんイイですね♪

2016/07/31

ゴンゾウ@新潮部

とても初々しく瑞々しい。地方の共立高校に通う生徒達の青春小説。レモンのように酸っぱくほろ苦い青春。隣にいるような普通の高校生達。だからこそ共感できる。もうあの頃には戻れないと思うと淋しさを感じた。

2018/08/11

おくちゃん🌸柳緑花紅

豊島ミホさん作品初読み。自分の高校生時代に思いを馳せたり、この連作短編集の中に私も居るように感じたりしながら、「檸檬のころ」を堪能しました。「ルパンとレモン」彼女が付けているレモンの香りのするリップクリーム。僕の唇に塗られ「秋元がくっついているみたいだ」キュン。「雪の降る町、春に散る花」大学受験、「もし落ちていたらキスしてくれる?」BGMは♪この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せてブレーキいっぱい握りしめてゆっくりゆっくり下ってく~♪精一杯の恋が酸っぱくて雪にキラキラ輝いていた。あの三年間を思い出す。

2017/07/05

kishikan

豊島ミホは、ふつうをかがやかす達人である。文芸評論家の高橋敏夫さんの解説の出だしはこう始まる。確かにこの本は、高校生のどこにでもあるような日常を本当に輝くように(輝いていたかのように)見せてくれる。でも自分のことを振り返ってみると、東北の雪深い片田舎の(それも小説のように北高という名の)高校に通っていた僕は、(東京人から見ればごく普通に見える)とんがった生活と、トんでるつもりだったけど、実はピュアだった恋と・・・。素敵なタイトルの連作のような7編。「雪のふる町、春に散る花」、あァ~胸がいっぱいになるなぁ。

2013/11/29

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