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小生物語 (幻冬舎文庫 お 10-3)

小生物語 (幻冬舎文庫 お 10-3)

小生物語 (幻冬舎文庫 お 10-3)

作家
乙一
出版社
幻冬舎
発売日
2007-04-01
ISBN
9784344409354
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小生物語 (幻冬舎文庫 お 10-3) / 感想・レビュー

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mae.dat

乙一小説はまだ数冊しか読んでいませんのですが、緊張感のある本文とは裏腹な後書きが添えてありまして。そんな脱力系のエッセイなのかなぁなんて思いながら読んだんですよ。『まえがき』にね「この本に時間とお金を割くのはよした方が良い」的な事が書いてあって。遅いよ。もう家だよ。って思ったね。でもそんな事なくて、日記以上、エッセイ未満の話で。その中に時々、乙一さんの着想の種みたいなものも垣間見えて。そちらの購入をお薦めするブルーバックスを買ってもお釣りがあった場合には、読んでみても良いのではないでしょうか( ¨̮ )。

2023/05/03

いたろう

2002年〜03年に、乙一さんが、ネットに掲載していたらしい日記。というか、どこまでが本当の話なのか、ほら話、与太話の数々に大笑い。16歳で小説デビュー、早熟の才能溢れる小説家というイメージだった乙一さんが、こんなに面白い人だったとは。小生という一人称のおとぼけ振りが可笑しい。当時、24、5歳、自分ごときが、などと卑下、謙遜、自虐を書きながら、当時、既に10冊以上の小説を出しているベストセラー作家だった乙一さん。その後、単著でエッセイは出していないようだが、そろそろまた、エッセイを書いてみてもよいのでは?

2020/05/11

hit4papa

ネットに公開された著者の日記を本としてまとめたものです。愛知、東京、神奈川と転居を区切とした三部構成となっており、趣味や交友関係、創作秘話(?)などが、日常生活をベースに虚々実々入り混じりながら語られています(虚は妄想の域ではありますが)。なるほど、こういう思考回路のひとが、ある時は黒かったりある時は白かったりと相反する物語を紡ぐのかと思うと、感慨深いものがありますね。大爆笑とまではいきませんが、フフフと頬が緩むことは間違いありません。著者の人となりをうかがい知ることができる、ファンに嬉しい一冊です。

2017/01/16

アッシュ姉

以前にネットで連載していた日記をまとめた本。読友さんのレビューに惹かれて読んで正解!は~面白かった。ユーモアのセンスが好みだわ。虚実とりまぜた日常がゆるゆると綴られており、くつくつ笑ったり、ほほうと唸ったり、終始にんまり楽しめた。当時から売れっ子だったと思うが、とても庶民的で地味な私生活(嘘かもしれないけど)。映画と演劇をよく観にいき、ゲームに没頭し、漫画喫茶に通い、ファミレスにこもる学生のような暮らしぶり。謙虚で自虐的なところもかわいらしくてたまらん。ファンなら愛が深まること請け合いの一冊。

2019/06/05

美羽と花雲のハナシ

後書きでいつも好評を得られているようだが、日記もやはり面白い。独自の乙一ワールドが繰り広げられて、絶妙な例えや言い回しがまた堪らない。真実を下地にに、虚構というスパイスを絡ませることで読者が混乱に陥ってしまう。でも、それがクセになって彼の日記に魅入られてしまい、なかなか抜け出すことが出来ない。夜中に読んで一人でずっと爆笑していた。落ち込んだ時に読むと、元気と勇気?が得られる本。乙一さんの自分を卑下する描写がたくさんあったが、全然そんなことないよと慰めたくなる気持ちをぐっと抑えた。新刊を強く切望する!

2012/02/18

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