KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

半島を出よ 下 (幻冬舎文庫 む 1-26)

半島を出よ 下 (幻冬舎文庫 む 1-26)

半島を出よ 下 (幻冬舎文庫 む 1-26)

作家
村上龍
出版社
幻冬舎
発売日
2007-08-01
ISBN
9784344410015
amazonで購入する

ジャンル

半島を出よ 下 (幻冬舎文庫 む 1-26) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

これは現実に起こりうる可能性のシュミレーションをしているような気にさせられました。テロの危機は更に増し、福岡封鎖という手段に出るをえなかった日本政府。そこにあるのは絶望と希望の交錯した世界に思えます。現実を遥かに凌駕していながらも、空想ではない物語を作り上げるのが凄いところです。若者たちも決死で対抗するのもある種のテロといえますね。聖戦の全てとも言える空気が全体を包み込んでいるように感じました。

2017/08/23

あきぽん

腰が抜けそうなほどすごい本でした。村上龍さんは、これを書くにあたり脱北者へのインタビューはじめ多岐にわたるジャンルのことを相当勉強されたと思います。そこに小説家のイマジネーションがどっぷりと…北朝鮮の「きまじめさ」は同じ東洋人の日本人も持っているので、他人事ではないですね。

2021/04/07

yoshida

福岡市を占拠した北朝鮮部隊約5百人。後発で12万人が合流すると発表。大部隊が福岡市に上陸すれば排除は多大な犠牲が出る。福岡ドームを占拠した部隊9人の排除決断が出来なかった事が日本政府の敗因。作品ではイシハラグループにより何とか窮地を脱する。作中の日本政府は現実に対処出来ず、場当たり的な対応に終始した。迫る12万人の北朝鮮船団も来ては困るとしただけ。偽情報にも踊らされ軍事活動が取れず。現実もそう変わらぬだろう。憲法に縛られ、何より人命損失の決断が出来なかろう。皆が気付いている筈の現実。対峙する勇気を持とう。

2020/10/11

はっせー

長かったが全部読むことができた! 本当に面白かった 福岡が封鎖されて数日が経ち反乱軍側も市民側も心の変化がおき始めたのである。 1人1人のエピソードがかなり凝っていたので驚いた。マスメディアも福岡以外の国民は論点をずらして自分たちを正当化しようとしていた。そんなことしても何も現状は変わらない。決断を先伸ばすだけでは問題を解決するのことはできない。痛みを伴っても決断すべきだと思った。また村上龍さんの本を読みたい!

2019/04/24

うののささら

三島由紀夫なみの未来予測だった。ダイナミズムを失い衰退していく日本。現実から目をそらす政府にマスゴミ。識者と呼ばれるバカやつら。貧しさからくる意地汚い北朝鮮を拍手と花束で迎えようとする市役所職員に子供たちにやらせるバカ教師。どう動こうと支配されてるから浮上できないようなシステムにいつのまにかなっちゃったな。ポンコツ北朝鮮のボロ兵士に政治家が決断できないと最新鋭の自衛隊も攻撃できないんじゃ侵略されるな。平安時代のように坊主に祈らせるしかない。やれやれでした。

2022/04/18

感想・レビューをもっと見る