第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
「第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)」のおすすめレビュー
「ステイホーム」のいまだから実践したい! 塾に通わず東大現役合格。本で人生を変えた吉田裕子が勧める「一日10分」からの読書習慣
『明日の自分が確実に変わる 10分読書』(吉田裕子/ 集英社)
一冊の本で劇的に人生が変わることなどあるのだろうか。
少し前にあるバラエティ番組の中で、人気のお笑いコンビEXITの兼近大樹がまさしくそんな話をしていた。ある事件で兼近が逮捕されたときに警察の留置場で読んだ『第2図書係補佐』。芸人・又吉直樹が自らの人生のさまざまなシーンを綴りながら、これまで彼が読んできた本を紹介する自叙伝のようなエッセイ集だ。兼近は本書との出会いで本のおもしろさに気づき、著者の又吉に感化されて自らもお笑い芸人をめざすことになる。
どんな時でもそこによかったことを見出す ――〈喜びの遊び〉ゲームを実践
『10分読書』の著者・吉田裕子さんも、一冊の本に大きく人生を動かされた人だ。独学で東大現役合格、学科主席で卒業、その後は働きながら慶應義塾大学文学部や放送大学大学院で学んだ才媛。いまは塾の最難関クラスで国語を教えている。
そんな彼女の心に響いたのは、小学校高学年のときに読んだ『少女パレアナ』という児童文学。早くに両親を亡くしたパレアナは気難しい叔母に引き取られてつらい日…
2020/5/22
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第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) / 感想・レビュー
抹茶モナカ
中村文則さんとの対談を目当てに読みました。ピース又吉さんの事は、名前しか知らなかったのですが、純文学作品を中心に紹介しているこのエッセイ集で、ピース又吉さんが物凄い読書家だ、とわかった。僕も沢山本を読みたい、と思った。やはり、純文学作品を読んでいる方が高尚に思え、エンタメ作品ばかり読んでいる最近の僕の読書が虚しくなった。系統立てて本を読む人には、かなわないな、と思ったり。
2013/12/26
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️図書館本。吉本の劇場に置いてあるフリーペーパーに載っていたものだそうです。ピースの又吉さんはお顔は知っていましたが、この本を読むまではそれ程知りませんでした。非常に謙虚な題名から想像される通りで30冊弱の本の書評はされておらず、その本から連想される彼個人の過去の体験が書き連ねられています。一冊につき3〜4ページの分量なのでコマ切れの短い時間でも読めます。流石にかなりの読書家だからか非常に読みやすい面白いものに仕上がっています。彼の背景を知れるという意味ではこれもタレント本なのでしょうか?
2014/06/01
青葉麒麟
天才だと思う。軽快なタッチの中に彼独自の暗さがちょっぴり紛れ込んでる気がする。本当に太宰治が好きなんだなぁ。でも見た目は芥川龍之介に似てる気が(⌒‐⌒)
2012/04/01
射手座の天使あきちゃん
第二でもなきゃ、補佐なんかであるわけないですよぉ 主席図書係総代かな!?(笑) それにしても純文学を中心に多彩な読書歴、既読本は6冊しかありませんでした、面目ないっす <(^_^; それにしても文章の書き出しがうまい、必ず惹きこまれます 又吉恐るべし!!(笑)
2012/11/11
hiro
もちろん初ピース又吉直樹作品。この本も読メで皆さんの感想を読んで、面白そうだと思い購入した。まず又吉さんは大阪の寝屋川出身と知って親近感をもった。一方、私との共読は、『夜は短し歩けよ乙女』と『山月記』だけで、さすが読書家と呼ばれる人は読む本も違うと感心した。そしてこの本は、だだ又吉さんが読んだ本の感想だけを書くのではなく、紹介する本にまつわる又吉さん自身のことを書いたエッセイが、読みやすく、さらにさすがお笑い芸人と思うほど面白かった。これだけの文書が書けるのだから、また読書にかかわる本や小説も期待します。
2012/02/24
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