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モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

作家
百田尚樹
出版社
幻冬舎
発売日
2012-04-09
ISBN
9784344418509
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ジャンル

「モンスター (幻冬舎文庫)」のおすすめレビュー

初恋の男をオトすために整形…一途すぎるちょっぴり怖い整形美女の恋物語

『モンスター』(百田尚樹/幻冬舎)

 誰かに強く恋い焦がれようと、その思いは報われるとは限らない。あの人がこちらを向いてくれないのはなぜなのか。どうしたらこの恋を成就させることができるのか。器量がよくない女が考えた解決策、それは顔を変え、絶世の美女になることだった。百田尚樹氏著『モンスター』(幻冬舎)は、醜く生まれた女の変身と恋を描いた物語。周囲を見返すため、初恋を成就させるため、整形を繰り返す主人公の姿は気が狂っているとしか言いようがない。だが、どうしてだろう。愛されることを願って美しさを追求していくその姿に、女なら誰でも強く惹きつけられるはずだ。

 主人公は、田舎町で突如レストランを経営し始めた謎の美女・鈴原未帆。町中で話題になるほどの美しい容姿を持つ彼女の正体は、かつてこの町で「モンスター」と呼ばれ、恐れられた醜女・田淵和子だった。容姿を理由に幼少期からすさまじいいじめを受けてきた和子には秘められた初恋があった。幼い頃、迷子になった和子を守ってくれた少年・高木英介への思いがずっと彼女を支え続けていたのだ。だが、英介への歪んだ思いを抱えた彼女は…

2018/11/18

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モンスター (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

稀代のブスが整形により美人に変身し、復讐をしていくというストーリー。よくある話だが整形に関してやたらと詳しく女性を徹底的に、美かブスかで分別する展開もある意味新鮮。だが百田尚樹はこの本で何を描きたかったのか。面白く読める本ではある。

2012/08/14

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️最近、私の周りでは急激にファン層が減っている百田さんですが、私的には乗り掛かった船で非常に面白いと思うので止められません。本作もピンクレディの表題曲が何度も頭の中でリフレインする中、たっぷり堪能させて頂きました。日本的には、まさにモンスターそのものの主人公ですが、ミスコリアンの世界代表に残った方々を見た時には切実に笑えないものがあったのを思い出してしまいました。化粧と整形の境界線がますます曖昧になっている昨今の風潮に警鐘を鳴らしているとも思えます。男性も髪の毛を植える時代なのでお互い様かな。

2016/01/25

再び読書

読み出すと一気に読んでしまった。女性が美に執着する意味が良くわかった。個性的な事が逆に評価されない日本の社会のありかたを炙り出している感もある。また整形により、人生が変わるという事実もひしひしと伝わってくる。美人は性格も良い様に取られるというのは、少し反論もあるが、扱いが変わるというのは納得はいかないがこれもまた事実であろう。愛されるより愛したい、その気持ちが命を懸けても英介に賭けた孤独な戦いが頁をめくらせた。少し前に読んだ「幻夜」の美冬を連想させた。げに怖きは人の執念ですね。

2015/01/14

ミカママ

いやーおもしろかった。おそらくずいぶん取材したんだろうな。美容整形外科医がそのまま話しているような、文中のセリフがとっても興味深かった。現在の世の中での「美の立ち位置」みたいなのが、よく描かれていると思う。それにしてもラストがな。和子には幸せになってほしかったな。

2013/09/27

にいにい

女性の見方が、変わった一冊。

2013/01/08

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