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開店休業 (幻冬舎文庫)

開店休業 (幻冬舎文庫)

開店休業 (幻冬舎文庫)

作家
吉本隆明
ハルノ宵子
出版社
幻冬舎
発売日
2015-12-04
ISBN
9784344424227
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開店休業 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ホークス

吉本氏はちっとも知らないが、その最晩年の食のショートエッセイ。娘の回顧エッセイが掛け合い的で面白い。大正生まれで戦前の話も多く、老齢ゆえの夢見る様な描写、いきなり覚醒する感じも生々しい。焼き蓮根は初耳だがとても美味しそう。おから寿司は自分も苦手だが、親娘とも大嫌いなのがおかしい。阪神ファンである理由は、選手の雰囲気が「素質ある怠け者」の感じだからって表現が楽しい。特定チームのファンになるのは「呪い」だという話に納得。最後は記憶も怪しくなりネタも尽き、亡くなる所迄書かれている不思議なエッセイである。

2018/08/04

ユメ

吉本隆明さんが記憶に残る食卓の風景について綴ったエッセイ。本書の肝は、その一編一編に、娘のハルノ宵子さんの追想が寄せられていることだ。父の思い出と娘の綺麗事ではない本音が交互に重ねられることによって、吉本家の食卓が立体的に浮かび上がる。ハルノさんの文章はばっさりと容赦なく、父が美化した実情を暴露し、父の老化を指摘する。だが、そこには隠しようのない父への愛情と哀惜の念が滲んでいた。あとがきでハルノさんが「この原稿を書くことで父の死に折り合いをつけられた」と述べているのを読んで、私まで安堵したほどだ。

2018/02/16

しましまこ

ハルノ宵子さん買い。お父様の食にまつわるエッセイに、ハルノさんの楽しく時に切ないつっこみエッセイ、時々イラスト。ご飯で家族の姿が生き生きと。梅干しに味の素てんこ盛りも驚いたが、更なる驚愕はハルノさんのお母様、料理を作ることも、食べることも!全く愛せない人がいるなんて…

2017/11/04

じょり

今年初め位に買ってやっと読了。食事についての回想録。父親のエッセイに娘がツッコミ訂正をする体の作品。家族だから共有している思い出に食事が大きく関わってるもんなんだねぇ。それにしても梅干しに味の素ってどんな味なんだろ。うちの実家じゃ味の素使ってなかったもんな。

2016/06/13

食は個人に帰する。この場合は家族だが、それぞれの生き方に深く関わる。それが甘くても不味くても。いや、不味いくらいが、いっそトンでもないものの方が、その家を表しているのかもしれない。飄々とした父の記述を長女が突っ込み入れるスタイルは微笑ましくもあり、ちょっと哀しい。老衰の果てならでは、静かな悲しさもある。

2016/01/11

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