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完璧な母親 (幻冬舎文庫)

完璧な母親 (幻冬舎文庫)

完璧な母親 (幻冬舎文庫)

作家
まさきとしか
出版社
幻冬舎
発売日
2016-12-06
ISBN
9784344425545
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完璧な母親 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

初読みの作家さん。なかなかに重い。この世に『完璧な母親』など存在するのか?そもそも完璧な母親って何?この母しか知らないんだもの。隣の芝生を羨んでも仕方ないよね。そこでだ、この小説は『赦し』が幹になっていたが、この中の女達の誰にも共感は出来なかった。事故で息子を失った母の思いから始まるのだが、行きついた先は故意だった。物心ついたときには既に、自分が生まれる前に亡くなった兄を自分の中に見る母親に育てられた波琉子が憐れだ。普通に育てられていたら、その後の生き方も違っていただろうに・・読後感は悪かった。

2017/04/21

おかむー

これは少々感想が難しい・・・結果としてモヤモヤしたのでもいまひとつですかな。『もうすこしです』。失われた子供への偏った愛情ゆえに狂気へと傾いてゆく母親を軸とするふたつの家族。そしてそんな母親に育てられ成人した子供の視点からふたつの家族の接点が描かれる。■中盤まで狂気ゆえに起こる事件の結果がはっきりとは描かれず、一見繋がりのないふたつの家族が終盤でつながってゆく展開はその結末を見届けたくなるという意味で読ませてはくれたのだけれど、それまでの強烈なエピソードの割にはラストのインパクトに欠けるところが惜しい。

2017/01/28

ゴンゾウ@新潮部

母性ってなんだろう。歪んだ愛情の犠牲となった波流子のことを考えると最後まで釈然とした思いが拭えなかった。

2021/07/22

M

不幸な出来事の波及。母親が子供に及ぼす影響の大きさをあらためて思った。リアリティがないようなあるような物語。

2017/10/29

アッシュ姉

不穏な序章の幕開けに胸が躍る。幼くして事故で亡くなった兄の生まれ変わりとして育てられた妹。姉だけを寵愛する母親から酷い虐待を受けていた弟。母親の無償の愛を乞いながら、自分の存在理由を探し求める二人が可哀相でならない。それぞれの母親の常軌を逸した振る舞いから目が離せず、接点の見えない二つの家族がどう繋がっていくのか、なぜなにどうしてとぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。謎を呼ぶ流れに期待が高まり、怒濤の展開を予感させるなか、終盤から結末にかけてカチッとはまらず、すっきりしなかったのが残念。(コメントへ続く)

2018/04/25

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