KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

すぐそこのたからもの (幻冬舎文庫)

すぐそこのたからもの (幻冬舎文庫)

すぐそこのたからもの (幻冬舎文庫)

作家
よしもとばなな
出版社
幻冬舎
発売日
2018-02-07
ISBN
9784344427099
amazonで購入する Kindle版を購入する

「すぐそこのたからもの (幻冬舎文庫)」のおすすめレビュー

よしもとばななが綴る、我が子との蜜月。温もりある筆致の絵本風育児エッセイ『すぐそこのたからもの』

『すぐそこのたからもの』(よしもとばなな/文化出版局)

 子どもの言葉には、不思議な力がある。幼子特有の微笑ましい言い間違いは心を和ませてくれるし、やけに大人びた言い回しにハッとさせられたりもする。アンバランスだからこそ、妙な説得力を持つ幼少期の子どもの言葉。その魅力がぎゅっと詰まったエッセイ集を、育児の壁にぶつかるたび、お守りのように読んでいた。

 よしもとばなな氏による著書『すぐそこのたからもの』(文化出版局)は、雑誌『ミセス』で連載されたエッセイが基になっている。子育てエッセイを中心に、日常のささやかな幸福が、著者特有のやわらかな筆致で綴られている。鉛筆画を専門とするイラストレーター華鼓氏の味わい深いイラストも相まって、本書はまるで、絵本のような仕上がりだ。1話の文量が短く、通常の書籍より字が大きいため、読書に馴染みのない人や、忙しくてまとまった時間が取れない人も、抵抗なくすんなりと読み進められるだろう。

 個人的には、序盤に登場する「チビちゃんのホテル」というエピソードが好きだ。なかなかに本格的なチビちゃんの「ごっこ遊び」は、読み手を破顔させ…

2023/3/4

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

すぐそこのたからもの (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

りずみぃ

子育ての気付きを綴った愛のエッセイ。ちゃんとした両親に育まれた彼女の豊かな土壌に宿った種が、真っ直ぐ空に向かって伸びている様が素晴らしい。見事な命のリレー。小さな幸せを感じられる人を増やせば、この世界はもっと良くなるという考え方に共感。親の無条件の愛を感じず育った私は、土壌改良しながらの子育てになってしまったけれど、それでも同じような境地に至れたのが素直に嬉しい。以前の私だったら、自身の境遇を嘆いてお終いだっただろう。子育ては気付きの連続。

2018/09/24

なるみ(旧Narumi)

ばななさんが、8歳になる前にまでの息子さん、チビちゃんとの日々を綴ったあたたかな印象のエッセイ。華鼓さんの表紙絵、挿絵もとてもすてきです。

2018/09/08

たらちゃん

うちの子と全然違う (°Д°) 親が賢いと、こんな子が育つのですね…

2019/10/26

花林糖

(図書館本)表紙絵に一目惚れで図書館で手に取りました(ばななさん初読み)。息子さんが8歳になるまでの優しく温かいエッセイ(主に幼稚園期)。華鼓さんの表紙画・差し絵がとにかく素敵でウットリです。

2020/02/09

umico

私も、子どもとの日々をあますことなく留めておきたい。と思った。このなんとも言えない心と身体と言葉が繋がってる感じが最高。

2021/01/11

感想・レビューをもっと見る