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サイレント・ブレス 看取りのカルテ (幻冬舎文庫)

サイレント・ブレス 看取りのカルテ (幻冬舎文庫)

サイレント・ブレス 看取りのカルテ (幻冬舎文庫)

作家
南杏子
出版社
幻冬舎
発売日
2018-07-12
ISBN
9784344427761
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サイレント・ブレス 看取りのカルテ (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ゆいまある

間違いなく年ベス入り。良かった。親の看取りや主人公が女性医師であることなど刺さりまくり。泣いて笑って謎解きもある和菓子のアン的コージー・ミステリ。キャラも立ってる。終末期医療がテーマなのに湿っぽくない。安らかに送ってあげるのが正義。こういう小説が出てくる時代になったんだな。看取る側からすると、意識のない高齢者に胃瘻なんてしたくないし、呼吸器なんて付けたくない。その一方でどんな姿でもいいから生きていて欲しいという家族の気持ちも描かれている。オーロラは分からなかったけど、MK,EKは分かったぞ。

2022/03/20

machi☺︎︎゛

新聞で紹介されていて読みたかった一冊。看取りのカルテとあるように在宅で幕を閉じていく人たちのそれぞれの逝き方。思い通りに逝ける人と不本意な形で見送られる人。色々な形があるけど、看取る方もそれなりの覚悟の日々を過ごさなければいけないんだな。作者が医者という事もあってリアルな感じがすごく伝わった。

2019/07/26

五右衛門

読了。初めての作家さんでした。医療系のお話で題名通り最後の看取りの物語でした。自分自身も家族、知人等のお葬式などで見たり、話を聞いたりしながら自分自身の最後ってどんな感じなんだろうと…この物語を読みだいぶん考えさせられました。けれど難しいです。私は家族に迷惑が掛からない主人公のお父さんの遺言みたいに(後で見つかるのですが…)死にたいかな。しかしながら主人公も悩みながら周りの仲間、教授に助けられながら乗り越えていきます。皆さんのキャラも良いですね。次作も楽しみです。

2021/01/22

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

大学の医局から左遷とも言える人事で小さな訪問診療クリニックへ来た主人公。彼女の主な患者は末期癌などで人生の最期を自宅で迎えたいと言う人々だ。穏やかで安らぎに満ちた最期、サイレント・ブレスを守る医療。自分では終末期を迎えた時、単なる延命措置は施してもらいたくはない。ただ自分ではそう判断できても、いざ家族がそのようになった時、冷静に看取ることができるかと言うと難しい。少しでも可能性があるならばなんとか治療して欲しいと願うだろう。初読みの作家さんでしたが、良いお話でした。五つ星です!★★★★★

2022/04/29

ベイマックス

大学病院の総合診療科から、市中の訪問看護クリニックへ異動となった倫子。最後まで諦めず治療の限りをつくす大学病院から、自宅で不要な延命治療を拒む患者たちとの交流と死生観の物語。倫子の父親も二度の脳梗塞で意識のない寝たきり患者として施設に入所していた。父を自宅介護に切り替え、最後は延命治療を中止するに至る。◎自分の両親に対しては?自分に対しては?万が一にも子供に対しては?状況になるとはいえ、なかなか決断出来るものでもないよね。幸せとは?一秒でも長く生きたら幸せなのか?

2022/04/23

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