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東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

作家
長江俊和
出版社
幻冬舎
発売日
2018-10-10
ISBN
9784344427945
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『放送禁止』の長江俊和が描く怪異。『東京二十三区女』は恐ろしさと切なさが同居するオムニバスドラマ

 2020年のオリンピックを控え、再開発が進む東京。だが、歴史の裏側には多くの怪異が潜んでいる。そんな東京23区の闇を、女たちの哀しい物語とともにあぶり出したのが4月12日よりWOWOWでスタートするドラマ『東京二十三区女』だ(第1話無料放送)。原作・脚本・監督を務めるのは、『放送禁止』シリーズなど、ホラーミステリーに定評のある長江俊和氏。全6話で、6人の女たちが繰り広げる6つの物語を描き出していく。

 失踪した母について知る精神科医(佐野史郎)から、渋谷川暗渠に呼び出される「渋谷区の女」こと涼子(倉科カナ)。  料亭の主人(長谷川朝晴)と道ならぬ恋に落ち、本妻(鈴木砂羽)を殺して夢の島に遺棄する「江東区の女」こと伸子(安達祐実)。  老いたシナリオライター(小日向文世)を、その魔性でからめとっていく「豊島区の女」こと澪(桜庭ななみ)。  不思議なタクシー運転手(竹中直人)の運転で、夜の港区を徘徊する「港区の女」こと希恵(壇蜜)。  悪縁を断つとされる「縁切榎」を訪れ、絵馬を残す夫(小木茂光)の真意を探る「板橋区の女」こと薫(中山美穂)…

2019/4/12

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二十三区に隠された、禁断の伝説事件…『東京二十三区女』ドラマ化に期待の声続出

『東京二十三区女』(長江俊和/幻冬舎文庫)

 長江俊和の『東京二十三区女』が、2019年にWOWOWで連続ドラマ化決定。ファンからは「映像化が不可能だと思ってたから楽しみ!」「実写になったら恐怖感もさらに増すんだろうな」と歓喜の声が上がっている。

 同作は東京23区を舞台に繰り広げられる、人間の悲しいドラマや恐怖を描いたホラーミステリー小説。フリーライター・原田璃々子と元民俗学講師・島野仁は、東京都内の恐ろしい伝説が隠されたスポットを取材していた。そこで失踪した母を求めて渋谷区の暗渠に迷い込んだOLや、江東区の“夢の島”に死体を隠す愛人の女、板橋区の“縁切榎”に運命を翻弄される医師の妻といった、数々の怪異に遭遇する。

 さらに港区を走る深夜のタクシーで怪異に遭遇する女社長の秘密や、品川区の事件現場を巡る女と鈴ヶ森刑場の怪を知った璃々子たち。誰もが聞き覚えのある“あの場所”で語り継がれない過去を知るとき、璃々子は「本当の秘密」を知ることに…。

 原作だけではなく、脚本や監督も長江自身が務めることに。映像化に対して、「今回のドラマ化は東京二十三区の怪に翻弄…

2018/10/20

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東京二十三区女 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

まさきち

東京23区の各所において、そこに巣くうオカルト的な要素に巻き込まれていく人々の様と、曰くありげな目的のためにその地を訪れて謎の行動を見せるフリーライターの璃々子と元民俗学講師の島野の様とがパラレルで語られる連作短編集。その目的とは何なのかとぐいぐい引き込まれ、頁を捲る速度は上がっていき、最終章でその目的が明かされる。がしかし、今回の5区では達成されず、残りの18区も早く読みたいとウズウズしながらの読了です。

2020/05/30

★Masako★

★★★+ ライターの原田璃々子は、ルポを書くために東京二十三区のパワースポットやいわく付きの場所を巡っていた。同行するのは元民俗学講師の島野仁。霊感のある璃々子と霊的なものを否定する島野。ただ、島野の蘊蓄が凄い!その土地その土地の由来や出来事、特に渋谷区(渋谷駅周辺)は馴染みのある所なので、地図を見ながらふむふむと♪ 過去の怨念や哀しみ等因縁話も絡みホラー風味で構成的に面白いと思った。今回は二十三区の内の五区の話。読みながら感じた違和感、そして璃々子の本当の目的とは…続編も出ているので読んでみたい♪

2019/09/26

ちーたん

★★★☆☆東京23区シリーズ第1弾!フリーライター・原田璃々子と元民族学講師の先輩・島野仁が23区のいわくつきな地を巡っていく連作ホラー短編集。第1弾では板橋区、渋谷区、港区、江東区、品川区の5区が収録。各話その区の歴史や実際に起きた事件などが語られ勉強になる部分も多い!でも少しホラーに集中できない側面も💦長江さんの代名詞、読み返し必須の仕掛けはこのシリーズでは影を潜めてるものの、板橋区はわからずでネタバレサイトへGO(笑)1番ホラー感を楽しめたのは港区!連作の謎もあるので続編も読んでみようと思う!

2019/09/03

HANA

東京を舞台にしたホラー小説にしてダークツーリズムのガイド。本書を読むと、常に変化を続け次のオリンピックでも大きな変化を迎えそうな東京であるが、地表の下には膨大な歴史が埋まっている事を知らしめてくれる。遠く江戸だけではなく近代現代も積み重なっており、そのミックス具合が何とも面白い。ただガイドと小説の両立は難しかったのか台詞がやたら案内っぽい。主人公も各話に直接絡む事なく、能のワキや鎮魂の巫女のように事件の周辺を巡礼するだけ。ただこういう地霊を感じさせる本大好きなので、残りの区制覇目指して頑張ってもらいたい。

2018/10/23

いたろう

続編を先に読んでからの1作め。二十三区、各区に関する薀蓄がやはり面白い。渋谷川が暗渠になっていることは知っていたが、具体的にどこを流れているのか分かったのが興味深かった。その他、江東区の土地がどんどん広がり続けた理由、港区お台場が、台場に「お」をつける理由、大森貝塚が、大田区大森ではなく、品川区大井にある理由、等々、興味は尽きない。ただ、2作めに比べて、都市伝説的な話は少なめ? 本筋の話としては、1作めを読むと、今更ながら、2作めのラストがひねり過ぎではないかという気もする。3作め以降、どう続くのだろう。

2019/08/18

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