KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

絶対正義 (幻冬舎文庫)

絶対正義 (幻冬舎文庫)

絶対正義 (幻冬舎文庫)

作家
秋吉理香子
出版社
幻冬舎
発売日
2019-01-16
ISBN
9784344428256
amazonで購入する Kindle版を購入する

「絶対正義 (幻冬舎文庫)」の関連記事

「あんな女、本当は大嫌いだった」――“狂気じみた正義”は正しいのか?『絶対正義』ドラマ化が話題に

『絶対正義』(秋吉理香子/幻冬舎)

 “イヤミス”の人気作『絶対正義』が、山口紗弥加の主演で連続ドラマ化決定。「山口さんの演技が楽しみ」「あの嫌な読後感がどう再現されるのか見てみたい」と注目を集めている。

 原作を手がけたのは、「イヤミス小説の新旗手」と呼ばれる秋吉理香子。イヤミスとは、人間の本質をえぐりだすような物語で読者に「嫌な気持ち」や「後味の悪さ」を与えるミステリー作品の総称だ。『絶対正義』の主人公は、法律や規律を病的なまでに遵守する女性・高規範子。範子はある出来事をきっかけに、間違ったことや法を犯す人を許さない“絶対正義”を信条に生きている。高校時代に範子と親しかった西山由美子、理穂・ウィリアムス、石森麗華、今村和樹の4人は、10年以上の時を経て範子と再会。4人はそれぞれ秘密や暗い事情を抱えていたが、辛うじて平穏を保っていた日常は範子によって破壊されていく―。

 範子を演じる山口は、自身のキャラクターについて「“お願いだから私の前からいなくなって!”と台本を読みながら思ったのは初めてかもしれません(笑)」とコメント。「山口さんの演じる嫌な女…

2019/1/19

全文を読む

関連記事をもっと見る

絶対正義 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

のり

正義感がある事と、融通が利かず理論武装して追い込むのは真逆ではないのか。「範子」。絶対の前に苦境に立たされた同級生4人や、職を失った者など…正義の前に感情は皆無。理不尽ともいえる追及に暴発してしまった彼女等。謎の招待状に不穏な気配が漂い始め、新たな幕が開けようとしている。悪意なき悪意には戦慄するしかない。

2019/10/12

ジンベエ親分

気になってた本なのだが、文庫化されているのを見つけて即購入。正義のみを信奉する範子に追い詰められた4人の女が範子を殺害する。その5年後、死んだはずの範子から4人に招待状が届く…という話。この範子が振りかざす「正義」が本っ当にウザい(笑) 彼女たちが殺したくなる気持ちもよーく分かって、思わず4人の女に肩入れしたくなるのだが…。ちなみに"偶発的に"4人が協力して範子を殺すシーンには妙な爽快感が(笑) が、さすが秋吉理香子、終盤のイヤミス度は半端ない。現実感の薄さも相まって、ほぼホラーの空気感。こえ~(T_T)

2019/01/27

アッシュ姉

正義のモンスター高規範子。異常なまでの正義感、文字どおりの正義の味方、正義を貫くことが何より大切。そこには家族や友人も一切関係なく、忖度なんて言葉は彼女の辞書には無い。バイブルは六法全書。どんな些細なルール違反も決して見逃すことなく、正義の鉈をバッサバッサと振り下ろし、満足げに微笑む範子が不気味で怖い。リカ、フジコ、アイ子に次ぐ、稀にみる強烈キャラクター。共通するのは関わりたくない、話が通じない、本で読むには面白いということ。先にドラマを観たが、設定や展開が少し異なる。結末も含めて原作のほうが好み!

2019/11/15

M

人の心を持たず“正義”だけが指針。友人にも身内にも法的に正しいか正しくないかだけの我流の“正義”を振りかざし、目に付いた“罪人”をとことんまで追い詰める。こんな厄介なのが身近にいたら息が詰まる…。女同士の察しや思慮をうまく活かしてあとで嫌気や寒気を増幅させるあたり、さすが秋吉さん。エピローグを元にした続編を読みたい。

2019/03/25

Kazuko Ohta

道路を走行中の車の台数としては少ないのに、どうしてここだけ混んでいるんだと思って右車線の行く先を見たら、やたら遅い車がいるということが結構な頻度であります。そういうとき、「〇〇なんたらの何番の車を先頭に渋滞しています」とアナウンスしてほしくなる。ええ、私はそういう人間です。渋滞のもとを作っている車にすれば、法定速度を守っているだけ。しかし流れに乗るということを知らんのかい!といつも思っていましたが、正義の夜叉には通じない。私も同じ目に遭うところを想像するとゾッとします。そして正義は常に勝つ。凄いイヤミス。

2021/04/29

感想・レビューをもっと見る