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蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

作家
恩田陸
出版社
幻冬舎
発売日
2019-04-10
ISBN
9784344428539
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「蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)」のおすすめレビュー

BOOK OF THE YEAR2020投票スタート! 『蜜蜂と遠雷』、星野源『よみがえる変態』もランクインした昨年を振り返る!

 毎年、雑誌『ダ・ヴィンチ』が「今年、いちばんよかった本」を決めるBOOK OF THE YEAR2020の投票が9月4日(金)よりスタート! 今年はどんな作品が選ばれるのだろうか? 昨年ランクインした作品は何冊読むことができただろうか?

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)

 BOOK OF THE YEAR 2019の文庫部門1位に輝いたのは、史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』。「読み終わって外を歩いているとき、いろんな音が聞こえて“世界は美しい”と心から感じた」(29・女)など、感動の声が多数あがった。

『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁/文藝春秋)

 2位の『十二人の死にたい子どもたち』はキャッチーな題名と実力派若手俳優が競演した映画化作品で注目を集め、「現在の若者の心理の複雑さが見事に描かれている」(37・男)と絶賛! 3位『陸王』もドラマ化作品に惹かれ、「ドラマとの違いを見たかった」(49・男)と原作に立ち返った人が多かったよう。

『陸王』(池井戸潤/集英社)

 ベスト3からも見られるように、2019年も映像化…

2020/9/4

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蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

南北

二次予選の後半から本選までが描かれています。上巻同様読んでいて楽しいと思える本です。連載に7年かかったそうですが、著者が苦心したとは感じられないほど一気に読むことができました。ピアノコンクールという日常とは異なる世界、そこに出場するだけでも膨大な時間を費やして練習してきた人がそれでも悩み、苦しんだりしながら演奏していくところは全く経験したことがないのに不思議と共感できました。映画化やアニメ化の話もあるようなので、今後とも楽しみな作品です。今度読むときは曲を聴きながらというのもいいかもしれません。

2019/04/29

白いワンコ

主役は栄伝亜夜。七年(!)に渡る長い執筆期間、めくるめく逡巡の果てに辿り着いたプロットなのだろう。コンクールの結果がそれに深みを与えている。文章量として本選のコンチェルトをもっと読みたかった気はするが(第三次予選長くないか?)、オーケストラが大作を演奏するにも似た、その場限りの執筆の妙を楽しむべきなのかも。蛇足ですが、幻冬舎の見城徹社長に、以前ちょっとだけ誉められたこたがあるという個人的な自慢も付記しておきます 

2019/04/26

ソルティ

下巻は演奏中のイメージ描写が長くてやや退屈。上巻の方がテンポ良かった。誰か落ちるだろう、と思ってたらやっぱり、でも賞をもらえたシーンは嬉しくて涙。あと、3人は仲良くなったのにそこだけ接点ないの?と思ったら亜夜が、あなたのピアノ好きです、と。そこもちゃんと聞いてたんだ!と嬉しい。3人は天才すぎてやや共感できないのが残念だがお互い高め合い、ハッピーで良かった!「あたしたちは、みんな音楽から与えられることばかり考えていて、返してこなかった。搾取するばっかりで、お礼をしてこなかった。そろそろ返してもいいわよね。」

2020/02/06

エドワード

巡り合わせの不思議。亜夜とマサル、塵がこの同じ場所に居合わせている奇跡。そう、三人は出会うべくして出会った。お互いが、お互いの背中を押すために、コンクールはある。戦いではなく、若者の成長のために、ある。私はオーケストラが演奏を始める前の瞬間が好きだ。緊張感と期待感。文学と音楽、私の愛する芸術の幸福な結びつきが、ここにある。明石に菱沼賞受賞の連絡が来る場面では鳥肌が立った。解説の、直木賞受賞前の裏話は先日の「東京會舘とわたし」が脳裡をよぎり微笑みを誘う。「さあ、音楽を始めよう。」ここから未来が始まるのだ。

2019/09/27

デーカ

登場人物全員を応援したくなる、もはやコンクールの順位なんて、どうでもよくなる。恩田さんから素敵なギフトをいただきました。映画も楽しみです。

2019/07/04

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