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糸 (幻冬舎文庫 は 36-1)

糸 (幻冬舎文庫 は 36-1)

糸 (幻冬舎文庫 は 36-1)

作家
林民夫
出版社
幻冬舎
発売日
2019-12-30
ISBN
9784344429369
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糸 (幻冬舎文庫 は 36-1) / 感想・レビュー

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シナモン

購入本。映画化本。北海道、美瑛の地で生まれ育った漣。義父からの虐待を受けていた葵。お互いを意識しつつも大人達たちに引きさかれ、それぞれの人生を歩みだす。普通に生きることの難しさ…。漣を不幸が襲った時の父親の「あの時、床に落としそうになった赤ん坊の、これが未来なのか」の思いに涙が出た。様々な出会いの中で切れそうになった細い糸。平成最後の日、運命に突き動かされるように再会した二人のこれからが幸せなものであってほしいと願う。映画、公開延期になりましたが、楽しみに待ちたいと思います。

2020/04/04

bunmei

名曲『糸』に乗せて綴られる切なくも温かなラブ・ストーリー。菅田君と小松さんをイメージして完読。中島みゆきも「様々な人生が、この曲と共に彩られることに驚きを感じている。映像化により新たな“糸”の姿が見られることを心待ちにしている」とコメント。幼馴染で心を通わせるようになった漣と葵。中学時代の逃避行以降、様々な人々と出会い、酸いも甘いも経験し、各々の道を歩み始めていた2人。しかし、縁の糸は決して切れることなく、改めて互いの存在を求め合う。結末には、2人と結との幸せを切に願わずにはいられなかった。

2020/06/01

machi☺︎︎゛

中学の時に花火大会で知り合った漣と葵。義父からの虐待を受けて助けを求める彼女を中学生の漣には助ける術がなかった。それから8年が経ち東京で再開した2人。だけどお互いの人生を送っていた。その後もすれ違いと別れを繰り返す2人。最後には逢うべき糸に巡り会えるのか。中島みゆきさんの糸と共に、平成、令和と進んでいく。読みやすいけど上辺だけでなくてしっかり残る話だった。

2020/07/29

chantal(シャンタール)

数年前、とても仲良くしてた駐在の社員が帰任する時、お別れ会の二次会でカラオケに行った。「シャンさん、僕、糸って言う歌が大好きなんですよ。一緒に歌いませんか?」と言われた事を思い出す。残念ながらそのカラオケ屋さんには無くて歌えなかったのが今でもちょっと心残り。平成生まれの漣や葵、平成が終わる日までの30年の物語。人は出会うべき時に、出会うべき人に出会う。だからこそ、その時々に出会った人たちとの縁を大切にしないとね。いつか彼と「糸」を歌える日があると良いなあ。懐かしい美瑛の風景を思い出しながら「糸」聴くかな。

2020/11/07

ふぅわん

【空を眺めて貴方を想う。ずっとずっと。】なるようになる出逢い。なるようにしかならない出逢い。導かれる出逢い。人生を動かす出逢いは、あらかじめその人に必要だから出逢う。ほつれたり絡みあったり切れたりする糸のように、また必要なら繋がり死を迎える時まで人はめぐり合う。結。こうなるべき場に辿り着くのが人生なのか。ショッピングカートを押して涙する漣。日々のささかやな日常生活は一番幸せよね。私の人生、波乱万丈。そんな日々の積み重ねが今の自分を形成し人と出逢っている。出逢いに良い悪いなんて無い。人には必要な出逢いがある

2020/03/14

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