吹上奇譚 第一話 ミミとこだち (幻冬舎文庫)
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吹上奇譚 第一話 ミミとこだち (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
三代目けんこと
初ばなな。春樹っぽいファンタジーで、不思議な感覚に魅せられる一冊です。続編へ。
2020/11/02
Kei.ma
科学技術の進歩は、SFをより難解なものにし、ファンタジーはいっそう現実との差を縮めるのだろうか▼この作品は、主人公ミミが忽然と姿を消した二卵性双生児の妹こだちを探し、遂には眠り病に罹った母の精神を開放するというもの。異世界人との触れ合いや駆け引きが見どころだ▼人間界との異質さにこんがらがることも。そこで、作者はそんな読者のために「ここまでのまとめ」をしてくれているのだ▼あとがきで作者はいう。私がファンタジーを書くなんて、と。とんでもない、怖さをアイスの甘さが包んでいるようなとても優しい物語に思う。
2020/09/10
しばこ
文庫本となっていたので早速読んだ。 ホラー風味のファンタジーだけど、出てくる実際の事柄とが混ざり合っているので、架空の町での話だし登場人物も非現実的だけど、実はどこかにありそうな感じを上手く味あわせてくれた。主人公ミミの心情の表現が流石だと思いながら、第二話を楽しみにしている。
2020/08/11
みい
久しぶりのばななさん。最近巷に溢れる殺人やら不倫などの小説とは程遠い静かに時間が流れるような優しい作品。次巻も楽しみです。
2020/10/17
蓮華
不思議な気持ち。誰かの夢を覗いているようだけど、どこかで現実なのだと実感しているみたい。素直で、愛に溢れていて、不純物がない。読んでいる間ずっと、水の中にいるような感覚でした。哲学、まさに。
2020/09/29
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