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殺人依存症 (幻冬舎文庫)

殺人依存症 (幻冬舎文庫)

殺人依存症 (幻冬舎文庫)

作家
櫛木理宇
出版社
幻冬舎
発売日
2020-10-07
ISBN
9784344430259
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殺人依存症 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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JKD

性犯罪の温床とも言える裏サイトとの闘いはリアルで超危険。しかしその黒幕にはもっと危険な人物が潜んでいた。浜真千代。自ら手を下すことなく欲望を満たすためなら手段を選ばない女。その冷酷かつ残忍さは人格をも破壊させる。いやいや、よくもここまで強烈なキャラを作ったものだと感心。しかも各章の後半シーンとエピローグの繋がりも巧みすぎる。ちゃんと騙されました。真千代はこれからどうなっていくんだろう?

2020/10/21

ナルピーチ

【依存症】とは、ある物事に対してそれがないと身体的・精神的な状態を保てなくなる状態の事を言う。凄惨な過去によって生み出された怪物。狂気が見せる姿なのか…それとも快楽に飢えた野獣なのか、人を操りコントロールしては狩りを繰り返す。鬼畜、凌辱、残虐、出てくる言葉は全てが悪…それ以外になにも思い浮かばない。類をみない程の極悪非道っぷりに読中に何度も疲弊し精神を整えた。それでも読ませるのがある意味この小説がみせる魅力なのか。もしくは私自身が目下のところ、読書依存症という病に掛かってしまっているからなのかも知れない。

2022/10/24

utinopoti27

かつて息子を殺され、今は死んだように生きる浦杉刑事が目の当たりにした事件は、彼の心の傷を掘り起こし、さらに深く抉り込むものだった。子どもを暴行凌辱のうえ殺害する鬼畜の所業。相次ぐ事件の裏で糸を引く、女の魔の手がついに彼の愛する者へ迫る。彼女は何者なのか。そして浦杉は・・。作品全体を覆い尽くす分厚い負のエネルギー。これが櫛木里宇の真骨頂だ。理解に苦しむ刑事の行動原理も、都合の良すぎるシナリオ進行も、この胸糞の悪さの前ではどうでもよくなってくる。五十嵐貴久氏の『リカ』シリーズが好きな方には特におススメしたい。

2021/03/10

いつでも母さん

プロローグから反吐が出て暗澹たる空気感が私をそこに押しとどめ、その先を読むな!と脳内で赤い信号が点滅する。ひたひたと迫る真の瓦解、全ては18年前に二人の視線が交錯したところから始まっていたのだ。むごすぎる。悪魔は心に棲むだけじゃなく現にいた。憐れと思うものの共感も同情も出来ない。ただ自分の中の傍観者の部分を巧みに刺激する櫛木理宇が凄い。これはお勧めなど出来ない。再読も無理。せめて傷ましく葬られた子等の魂が安らかなれと祈りたい。櫛木理宇作品史上最悪の女・真千代は何処へ―

2020/10/08

nobby

狂っている…自ら「とっくに人じゃあ、なくなったからね」とほくそ笑んでの鬼畜の所業に「殺してよかった。」これまさに悪魔だ…もう冒頭より集団痴漢から拉致暴行強姦惨殺と生々しく、その対象もJKにJC、JS、DSまで、ロリよりショタ好きとは嫌悪でいっぱい…突き止められた極悪の根源を生んだのは児童虐待に性的虐待、それ容赦なく痛々しくも許されまじ…中盤から捜査担当刑事へと災厄が近付く様はもう怪しく分かりやすく一気読みだったが、ちょっと駆け足で迎える怒濤のラストの展開には唖然…うーん、個人的には悪は絶たれて欲しかった…

2021/01/07

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