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その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫)

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫)

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫)

作家
武田綾乃
出版社
幻冬舎
発売日
2021-04-08
ISBN
9784344430747
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その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ゆみねこ

学校の屋上から飛び降りて亡くなった川崎朱音。彼女の死を巡って6人の同級生が語る。重苦しいのにクラスメイトたちが人の死を軽く考えている様子に違和感も。夏川莉苑は恐ろしい…。学園イヤミス。

2021/05/05

シオウ

初めは白。そこに黒い点がポツン。黒が混ざると決して白には戻らない。次第に黒が濃くなり、重みを増して澱んで、時折鋭く尖る。自分に素直で無邪気で…本質は変わらないはずなのに、それはどんどん形を変える。過剰に他者を意識しているかと思えば、驚くほど無関心な面もある。誰にも共感できないけど、彼らの感情の一部は分かってしまう。かつて経験した、ひょっとしたら、今も心のどこかにある感情だから。あぁ醜い。見たくない。誰も悪くないのに気持ちの悪さはしっかり胸に残る。そして、最凶なのは、黒を知らない完璧な白。

2021/05/22

igaiga

物凄く好き。書き方が「藪の中」系だねー。スクールカーストというか、クラスメイトの淡白さが好み。そして「かまってちゃん」が私の想像を絶する。朱音の近くにいる人ほど朱音の死に安堵したって・・・なんというか・・・絶句。そして絶句しちゃう設定もまたお気に入り。

2021/09/06

よっち

学校の屋上から飛び降りた川崎朱音。自殺現場の動画がネットに流れ、明らかになってゆく自殺の原因。クラスメイトに配られたアンケートから見え隠れする歪められた青春ミステリ。動画撮影者、地味なクラスメイト、対立者、学年一位、恋人、幼馴染、そして本人の視点から浮き彫りになってゆく自殺に至るまでの構図。視点が変わるたびに見えてくるものも変わって、愚直なまでの想いがすれ違いからどんどん歪んでいって、それがどうにもならないところまで行き着いた先にあった真相と、最後に提示されたもうひとつの目次や結末はなかなか衝撃的でした。

2021/04/08

NAOAMI

女子高生の飛び降り自殺。周辺人物の視点と内面から真実を浮き彫りにしていく。他殺の可能性もちらほら含み。飛んだ朱音から遠い人物~徐々に本人モノローグに収斂していく。ここまで自己愛に溺れ、幼馴染みを縛りつける思考は尋常じゃない。精神的なケアもしくは隔離が必要な程の闇・病み。これだけで終われば理解不能な乙女のご乱心モノで辟易だが、夏川莉苑の存在と行動が異色で物語の超アクセント。計算尽くしの天然と鋭い洞察を武器に、朱音の目論見を崩し骨抜きに。リスカで全てを拘束する歪んだ内面が気色悪いがラストの走り書きで清々した。

2021/05/10

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